■金作原原生林ハイキング
金作原(きんさくばる)は、奄美空港から車で約1時間半、名瀬市街地からは約30分、島のほぼ中央部分にある天然の亜熱帯広葉樹が広がる地域にある。
金作原原生林には、「生きた化石」と呼ばれる亜熱帯性特有の植物「ヒカゲヘゴ」が生い茂る。ヒカゲヘゴは、恐竜が生きていた1億年前にも存在していたといわれ、大きいものだと高さ10m以上になることも。まさにジュラシックパークの映画に出てきそうな太古の森の中を歩く。
金作原を散策する際には、自然環境保護のため認定エコツアーガイドの同行が必須。国指定の天然記念物「ルリカケス」や「キノボリトカゲ」など稀少な生物も生息してるので、生態系を知り尽くしたガイドの解説を聞きながら楽しもう(約2時間程度)
■マングローブ原生林でカヌー
奄美大島の住用町のマングローブ原生林は、日本では西表島に次ぐ2番目の大きさを誇り、生物多様性を保つ重要な役割を果たすエリアである。海水と淡水が入り混じる河口にマングローブの木々が群生し、満ち引きによってさまざまな生物を見ることができるのだ。
特にマングローブの呼吸根の根元で生活している「リュウキュウアユ」はとても貴重。かつては沖縄にもいたが、すでに絶滅し、今日では奄美大島にしか生息していない。
マングローブを探検するにはカヌーツアーに参加するのが手軽でおすすめ。ガイドが漕ぎ方を教えてくれるので初心者でも安心、ライフベストやサンダルなども借りることができる。