長野県北部、長野市周辺の桜が4月11日に満開し、まさに見ごろとなっている。長野地方気象台が市内のソメイヨシノの標本木が咲いたことを確認し、開花宣言したのは、実はわずか2日前だった。通常は満開までの日数は1週間程度かかる。この“せっかちすぎる”スピードは、ここ数日の4月としては記録的な気温の上昇、夏のような高温による影響だと思われる。開花からわずか2日での満開は観測史上もっとも早いという。

 この春始まったばかり、七年に一度の「ご開帳」で賑わう「善光寺」。その北側にある「城山公園」は、長野市民の憩いの場所で、お花見スポットとしても大人気だ。平日の夕方だが、すでに多くの人出で賑わっていた。

 驚愕のスピードで一斉に満開となったため、まるで魔法にかけられたようだ。見慣れた景色が一変し、浮き足立ってしまう。気のせいか例年より花々にも勢いがあって、息を呑むような光景だ。

 広場で伸び伸びと遊ぶ子供たち、夫婦やカップルで仲良く散歩をする人たち。ベンチでゆっくりと桜を眺める人、犬の散歩がてらに桜並木を歩く人……。思い思いに薄紅色に染まる景色を楽しんでいた。

 できれば長くこの光景を味わっていたいところだが、早くも雨の予報が出ている。花散らしの雨になってしまうのだろうか。一日でも長く、桜の魔法にかけられていたい。