日本有数のスノーリゾート「HAKUBA VALLEY(ハクババレー)」には、3つの市町村に10のスキー場が点在。どのスキー場も良質な雪に恵まれているが、北側に行くほど日本海が近くなり、積雪が豊富になる。今季から栂池高原スキー場から名称変更した「つがいけマウンテンリゾート」も、この積雪たっぷりのスキー場のひとつだ。トップは標高1704mもあり、極上パウダーが味わえ、ゴールデンウィークまで営業しているのでロングシーズンで滑りを楽しめる。加えて、厳冬期にはレクチャー受講式プログラム「TSUGA POW DBD」で、自然地形の森を滑走できることもこのスキー場の魅力だ。

■レクチャー受講式プログラム「TSUGA POW DBD」とは?

腕章は1シーズンのみ有効。翌シーズンは再度、動画視聴や合意書の提出が必要だ

 この「TSUGA POW DBD」を紹介するあたり、触れて起きたい注意事項がある。このエリアを滑走するには、まず、滑走に関するルールや注意点などを説明する指定動画をYouTubeで視聴する「事前講習」を済ませ、現地で「合意書」を読んで同意の署名をし提出をする。これらの手続きを済ませると腕章が渡され、この腕章を身につけることで、「TSUGA POW DBD」エリアを滑走できるようになる。動画は公式サイトにアップされており、合意書の署名・提出はゴンドラ山頂のすぐ下にある「ジャッキーズキッチン」の2階で実施している。

■自然と一体化できるツリーラン体験

木の配置や地形を見ながら滑るラインを考える。また、森での滑走時は複数人で行動したい

 ゲレンデトップに「TSUGA POW DBD」にエントリーするゲートが5つ設置されている。ゲートには1から5までの番号が振られ、いずれも森を抜けてコースや林道に合流するが、ゲート1はリフト下やコース近くを通るのですぐ一般コースに合流できる。番号が大きくなるにつれ、森の奥からエントリーするというイメージだ。森は自然そのままの地形に天然雪が積もり、一般コースとは違ったエキサイティングな滑りを体験できる。ただし、コンディションによってはゲートクローズの場合もあり、そのときはツリーランエリアは滑走できない。コース内で滑りを楽しもう。

■広大なゲレンデでスキルアップしてから挑戦

林道をそのまま下ってもいいし、森を抜けてショートカットしてもいい

 森を抜けると林道コースに出るが、このつづら折りの林道をショートカットするように続けて森の自然地形を滑走できる。広大な「TSUGA POW DBD」エリアを縦横無尽に滑るのは気分爽快だが、非圧雪を滑る技術や板を思い通りにコントロールできるスキル、そして木や段差を避けるなど自然地形を滑るうえで気を付けたいことを知っておく知識も必要だ。整備されていないエリアなので、そのときの気候によって極上パウダーだったり、硬く引き締まった雪だったりと、コンディションもかなり異なる。いきなりツリーランを体験するのが不安であれば、非圧雪エリアなどの一般コースを滑ってスキルアップしてからチャレンジしてみよう。

 

 ゴールデンウィークまで存分に楽しめる「つがいけマウンテンリゾート」では、スキー場上部にアクセスできる“栂池ロープウェイ”が運行中。3月中と5月1日〜8日は、週末だけでなく毎日運行予定。詳しくはスキー場ホームページをチェックしよう。

栂池高原スキー場:https://www.tsugaike.gr.jp