グラベルロードバイクは数年前からブームに火が付き、日本でも認知度は高くなっている。ドロップハンドルに少し太めのイボが付いたタイヤを履いた自転車は少し異様であるが、インパクトは大きい。

 流行中のバイクパッキングとグラベルロードバイクの相性は抜群。どんな道でも走れるグラベルロードバイクは自転車初心者でも乗りやすいのでおすすめだ。

 今回はそんな日本でも地位を確立したグラベルロードバイクについて、その全貌と魅力を解説する。

■グラベルロードバイクとは?

ツーリング中に気になったオフロードに寄り道といった楽しさがある

 グラベルとは日本語で「砂利」を意味する。グラベルロードバイクは砂利道やダートと舗装路の両方を走行できるバイクだ。

 ロードバイクより太く、マウンテンバイクより細いタイヤを履いているのが特徴で、標準的なロードバイクのタイヤ幅は23mmほどであるのに対して、グラベルロードバイクのタイヤ幅は28mmから40mmとなっている。

 タイヤ幅が細ければスピードは速くなるが、その分安定感がなくなる。逆にタイヤ幅が太くなるとスピードは遅くなるが、安定感が増す。グラベルロードバイクは安定感があり走りやすく、舗装路と未舗装路で走行可能だ。。

 グラベルロードバイクのもう一つの特徴はブレーキ。軽い力で制動力のあるディスクブレーキを採用している。ディスクブレーキはマウンテンバイクでは標準で、激しいオフロードを走行していてもすぐ止まることができる。

 濡れた路面にもディスクブレーキは効果的だ。雨天時はホイールを挟んで制動するVブレーキだと止まりにくいので不安もあるが、ディスクブレーキの高い制動力は安心感につながる。