どうもこんにちは。誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと、猪俣慎吾です。

 今回は『子どもと一緒に+αを楽しめるキャンプ場』をテーマにご紹介したいと思っています。キャンプだけを目的に出かけるのではなく、なにかしら「+αのテーマ」を持った方がキャンプの幅は広がります。ファミリーの場合、お子さん目線でテーマを設定してからキャンプ場に行けば、子どもも親もかけがえのない思い出が作れること間違いなしです。なにより、キャンプ場に泊まれば宿泊費を抑えられるので、家族旅の手段としてもおすすめです。

 では、どんなテーマとキャンプを組み合わせれば良いのか、いくつかご紹介させていただきたいと思います。

■言うならばここは宇宙に一番近いキャンプ場

ロケットが轟音を轟かせながら空へと消えていく。親子にとってかけがえの無い思い出になるだろう

<宇宙ヶ丘公園キャンプ場>(鹿児島県)

 息子が生まれて2歳になった頃から、本当に良くキャンプに出かけるようになりました。家のお風呂の中で、息子と一緒に次のキャンプ場の行き先を決めていました。そんなある日、彼が「ロケットを観たい!」と言い始めたのです。

 ロケットと言われて、真っ先に種子島の宇宙センターを思い浮かべました。しかし、ロケット発射がキャンプ場から見えるものなのでしょうか?

 地図と睨めっこしながら見つけたのが『宇宙ヶ丘公園キャンプ場』でした。まさか、こんな素敵すぎるネーミングのキャンプ場があるなんて!

ほど近い高台から種子島宇宙センターが見える

 飛行機を乗り継いで辿り着いた種子島。昔は鉄砲伝来について学校で習ったのでみんな知っている島ですが、今は時代も変わり、ロケットの打ち上げで有名な島になっております。

 訪れた時は、発射間近のせいか、『打ち上げ成功を祈っております』のノボリがあらゆる場所に立っていて、ラーメン店では期間限定でロケットラーメンが食べられたりと、本当に島全体で盛り上がっているのがよくわかりました。

 ロケットは、年齢を問わず男子の大好物。発射前夜のキャンプ場では、息子と2人きり、いつまでもロケットの話をしながら空を見上げたのでした。

月夜に息子と2人、ロケット談義はいつまでも途切れることはなかった

 翌日は、早朝から展望の良い高台へと椅子を持って移動しました。そして、運命の発射時刻。ジャンボジェットの3倍以上とも言われる轟音を轟かせながら、重さ289tのロケットが宇宙へと消えていく様は、息子のみならず大人の私も感動してしまいました。ぜひ機会があれば、一生に一度は観て欲しい光景です。