バイクにはオンロード、オフロード、ストリート、アメリカンとさまざまなカテゴリーがあるが、現在最もアツいのは「アドベンチャーバイク」と呼ばれるマシンだ。

 バイクで旅をするために開発され、長距離を快適に走ることができ、荷物がたくさん積めて、ちょっとしたオフロードも走れる大柄なマシン。これがアドベンチャーバイクの定義だ。日常ではちょっと持て余すが、週末は最高の相棒となる、そんな男のロマンが詰まったアドベンチャーバイクの魅力を紹介したい。

■アドベンチャーバイクは「長距離走行が快適」

アドベンチャーバイクなら関東から本州最南端も射程圏内(BMW R1200GS)

 アドベンチャーバイクは長距離を快適に走れるように設計されており、他のバイクに比べて明らかに運転の疲労が少ないのが特徴。大柄で直進安定性の高い車体、ハイパワーながらマイルドな特性のエンジン、走行風を遮る大型のウインドスクリーンとハンドガードなど、ライダーの疲労を軽減する要素が詰まっている。

 高速道路を使って一気に遠くまで走ってもよし、数日間に渡り下道を走り続けてもよし、おまけにちょっとしたオフロードを走れる走破性までも兼ね備えている。つまりは今まで手が届かなった場所まで「行ける」という気分にさせてくれる、これがアドベンチャーバイクの魅力だ。

■アドベンチャーバイクは「荷物がたくさん積める」

キャンプ道具一式も余裕で積載可能(BMW R1200GS)

 長距離を走れば走るほど、遠くに行けば行くほど必要な荷物は増えるが、アドベンチャーバイクなら積載の心配はいらない。座面が広く荷物が積みやすいリアシート、パニアケースと呼ばれる両サイドのラゲッジシステム、それからトップケースと呼ばれるリアBOXで軽自動車並みの積載力があるからだ。

 キャンプ道具一式を積んでロングツーリングに出かけるなんてことは、アドベンチャーバイクにとっては朝飯前だ。