■その3 PEライン
ポリエチレンを原料とする糸を数本編み込んで作るPEライン。ルアー釣りや船釣りの鉄板ラインだ。メリットは遠投性能の高さ、伸びのなさ。PEラインは比重が軽いため、高い遠投性能を誇る。同じ太さのナイロンやフロロカーボンと比べて、PEラインは強度が高いため、ラインを細くできる。それにより空気抵抗を減らし、遠くへ飛ばせる。
飛距離を稼げる分、広い範囲を探れるので、必然的にチャンスは広がる。また、伸びがない分どれだけ遠投しても竿先まで感覚が伝わる。「仕掛けが底についたな」「何か魚に当たったぞ」など、まるで目の前で起きているかのように伝わるので、アタリを取りやすい。
一方デメリットは耐摩耗性の弱さ、扱いづらさだろう。根ズレに非常に弱く、少し傷がつくとそこから糸が切れてしまう。そのため、PEラインの先にショックリーダーと呼ばれる糸を結んで根ズレから守るのがポイントとなる。また、横風に弱く、糸同士を結ぶのが初心者にとっては難義なところもデメリットと言える。
筆者は最初ナイロンラインを使用していたが、ルアー釣りを中心に釣りをすることが多かったためPEラインに変えたことで、一気に釣りの幅が広がった。ルアーや投げ釣りなど、遠投が必要な釣りを楽しむのであれば一度挑戦してみるといい。
■適材適所なライン選びで釣果をあげよう
ライン選びは釣りの基本。少しの差が大きな釣果を生み出すため、釣りたい魚種や釣り方に合わせて必要なラインを選んでみよう。
投げ釣りやサビキ釣り、浮き釣りなどのファミリーフィッシングをするなら「ナイロンライン」。上記ゲームフィッシングに挑戦するなら「フロロカーボンライン」、投げ釣りやルアー釣りに特化したいなら「PEライン」、と適材適所に使い分けていこう。
読者様のフィッシングライフがより充実したものになることを願っている。