今や冬キャンプに「湯たんぽ」は必需品。キャンプブームをきっかけに再び注目が集まる「湯たんぽ」だが、じんわり体の芯から温めてくれる&コスパの良さから、キャンプだけでなくお家・オフィスでも手放せなくなる存在に!

 普段の生活に上手に取り入れることで、暖房費を節約できるできるのでおすすめだ。昨今は、昔ながらのオールドスタイルから、最新の充電式「湯たんぽ」まで、さまざまな素材・種類が販売されている。

 今回は、湯たんぽの素材別にメリット・デメリットを比較、それぞれの使用シーンにぴったりの「湯たんぽ」を5つ紹介する。

■「湯たんぽ」の4つの素材別メリット・デメリット

ゴム製湯たんぽにお湯を注ぐ

 はじめに、湯たんぽの主な4つの素材を比較しながらメリット・デメリットを紹介する。どのような場面で使うか想定しながら、利便性の良い「湯たんぽ」を選ぼう!

●金属製

 金属製は、冬キャンプで活躍する人気急上昇中の素材。主なメリットは、湯たんぽに水を注いて直接火にかけられる手軽さ。常に焚き火・ストーブを使用する冬キャンプでは、直火OKのメリットは大きい。熱伝導性が高いのですぐに温かくなることころや、温かさが長時間持続するところも特徴。常に寒い外気にさらされる冬キャンプでは最も役に立つ「湯たんぽ」だろう。

 家で石油ストーブを使用している場合も同様、何度もお湯を入れ替える必要がなく、ストーブの上に置いて再加熱すれば、すぐに温かくなるので手間要らずだ。逆にデメリットは、形状が決まっているので持ち運びがしづらいところ。金属製湯たんぽの上にカバーを付けることである程度変わるが、触り心地が硬いところも好みが分かれる。

●ゴム製

 ゴム製の湯たんぽは、昔ながらのオールドスタイルとして根強いファンが多い素材。主なメリットは、軽量・コンパクトで持ち運びがしやすいところ。お湯を抜けばペラペラの素材なので、公共交通機関を利用するバックパックキャンパーに適している湯たんぽだろう。

 身体にフィットする「柔らかな使い心地」も人気の理由の1つ、膝の上に置いて抱き枕のように使ったり、夏は冷たい水・氷を入れて枕として使うこともできる。逆にデメリットは、ケトルなどでお湯を大量に沸かさなければならない手間と、保温性はあまり高くないところだ。気温の低い屋外で使用する場合、3〜4時間でぬるくなってしまうこともあるので、度々お湯を温めて入れ直す必要がある。

●プラスチック製

 プラスチック製は、耐熱性のあるさまざまな形状のプラスチックにお湯を入れて使うタイプの湯たんぽだ。主なメリットは、軽量でさまざまな大きさ・形のものがあるところ。特に容量は保温性にもかかわる重要なポイント、自分の使用シーンに合わせて好みなものを選べば失敗が少ない。

 金属製に比べると保温性は低くなるが(ゴム製よりは上)、その分、大容量のものを選べば温かさの持続時間は長くなる。反対に、お湯を大量に用意しなければならないところがデメリットだ。形状は変わらないので「柔らかい使い心地」を求める人には不向き。

●電気製(充電式)

 充電式は、電気で本体内の保温剤(またはお水)に熱を蓄える、新しいタイプの湯たんぽだ。主なメリットは、お湯を必用としないこと、持ち運び可能なコンパクト性で、電気さえあれば一番手軽に導入できる湯たんぽだといえる。数十分の充電時間で3~4時間程度温かさが持続、キャンプ・お家・オフィスといつでもどこでも使用可能だ。

 充電式の一番のデメリットは、電気のないところでは使えないところ。キャンプで使用するにはやや不向き(電源付きサイトでは使える)