■用途に合わせて組み替える楽しさ

ポットに焚き火台を加えたミニ焚き火セット
1つのポットに全て収納できる

 決まった組み合わせだけではなく、用途によって組み合わせを変えることもできる。例えばデイキャンプで軽く食事して帰るだけであれば、ポットをひとつ用意してクッカーやマグカップ、小型のバーナーを入れ、空いたスペースにカトラリー(スプーン、フォークなど)を入れる。そうするとひとつのポットの中に、食器と燃焼器具まで入ってしまう。

 その他にもヤカンの中にバーナーとガス缶を入れたお茶セットや、とにかくコンパクトに詰め込みたい場合は、小型の焚き火台を入れることも可能だ。

■失敗もあるが、古い道具に目を向ける機会にも

 スタッキングは実際に試してみないと結果がわからないため、購入したがうまくできなかったというのはよくあることだ。だが、その失敗が使わなくなってしまった古い道具を再び使用する機会になる。

 メインのクッカーにサイズを合わせて新しく買ったギアが、実際にはスタッキングできなかったというとき。使わなくなったクッカーと組み合わせてみたら、ピッタリとシンデレラフィットすることもある。こうして、使っていなかったクッカーが、メインクッカーとして活躍するようになることもあるのだ。

 

 使い捨ての道具や物が増えている現在、道具を長期間大事に使用することが少なくなっている。スタッキングをすることがきっかけとなって、今後は物に対する価値観が変わるかもしれない。

 また、うまくスタッキングできたギアを実際に使用すれば、キャンプがより楽しくなるだろう。ぜひ、皆さんもスタッキングに挑戦してみてはいかがだろうか。