奥多摩は、東京の日帰り観光スポットとして有名だが、実は有名な日本酒「澤乃井」が作られている場所でもあることをご存じだろうか。

 奥多摩駅の7駅手前、「沢井駅」から徒歩5分。そこには実質100円で日本酒を楽しめてしまう清流ガーデンと、焚火やデイキャン、ハイキングが楽しめてしまう、夢のようなスポットがある。

 今回は四季折々の美しい景色と、お酒、アウトドアを、ほとんど歩かずに楽しめてしまうスポットを紹介する。

■沢井駅を降りると酒の園があった

<澤乃井園>紅葉を見に来た観光客で席が埋まっていた

 沢井駅を降りて徒歩5分、青梅街道の向かいに『澤乃井園』がある。小澤酒造株式会社が運営しており、多摩川を眺めつつ食事も楽しめる。生原酒の量り売りや酒饅頭、おつまみが購入可能。食事処の「ままごと屋」「豆らく」などもあるので、ゆっくり過ごせる。

 平日でも、紅葉の季節ともなればハイキング終わりの観光客で賑わうことが多い。売店で買える「おぼろ豆腐」は、昼過ぎには売り切れてしまうほど人気だ。

■実質一杯100円で日本酒を楽しめる「きき酒処」

澤乃井園に下りてすぐ右手にある『きき酒処』。老若男女で賑わう
日本酒「辛口にごり酒」

 同ガーデン内には「きき酒処」があり、200円から小澤酒造のさまざまなお酒を試し飲みできる。おすすめは季節限定品の「辛口にごり酒」。生きた酵母によるシュワシュワとした炭酸感があり、爽やかな日本酒の香りと甘みがありつつ、同時に辛口で料理にも合う不思議な味だ。

 容器は持ち帰り可能で、おかわりは100円引き。容器単体は100円で売っているので、実質100円でいろいろな日本酒をきき酒できてしまう。

■前日予約で酒蔵見学も可能

<きき酒処>暗い酒蔵の中は、甘酸っぱい日本酒の香りが漂っている

 前日までに予約すれば酒蔵見学も可能(平日電話受付のみ、月曜定休)。ほのかに日本酒の香りがする蔵をじっくり見学できる。古酒が熟成されている場所は、映えスポットなのでおすすめ。