■釣り人が立ち並ぶ活気ある釣り場

 取材日は風も穏やかですっきりとした青空が広がっていた。朝イチは今季一番の冷え込みとなったとラジオニュースで報じていたが、日中は長袖一枚でちょうどいいくらいの陽気で快適な釣り日和となった。

 天候もよく、ちょうど週末だったせいか早朝から大いに賑わっている。ルアーに比べてフライフィッシングの方が多いのが印象的だ。時間が経つと釣り人はどんどん増え、エリアの上流部から中ほどにかけてのランでは、50m程度距離を取ってずらりと並んでいるところもあり、人気の釣り場の活気を感じさせられた。

■流心から飛び出したのは、砲弾型の銀ピカ!

斑点の少ない銀ピカの砲弾型のニジマス。流心に入っていただけあって、凄まじい体力だった

 期待と不安にワクワク、ドキドキしながら開始した朝イチだったが、反応はなし……。

 放流されたニジマスは流れの緩いところに着いているだろうと思っていたのだが、試しに流れの集約するポイントにフライを流し込むと、痛烈なアタリとともに流心から飛び出したのは、砲弾型の銀ピカの魚体だった。サイズこそ40cmちょっとだったが、いい魚だけにファイトも一筋縄にはいかない。ネットインする頃には僕も疲労困憊で、この一本だけで十分満足するような内容だった。

ロッドが折れそうなほど、重く鈍い引きをした大型のニジマス

 移動して流れをよく観察すると、やはり流れの緩いところに魚影が数多く見られた。岸際の深みでは60cm近い大型のニジマスもかかったが、流れとその重量で取り込みにはずいぶんと苦労させられた。かかった魚たちはどれも元気なファイトをみせてくれ、存分に楽しむことができた。

■釣果の良さに大満足!  夕方はのんびりとリバーウォーク

夕方にかけてライズも見かけるようになり、魚も釣り人も活性が上がっているようだった

 夕方に近づくにつれ、川面には川虫たちも盛んに飛び交いだした。すでに釣果には満足していたので、早めに釣りをやめてのんびりとリバーウォークを楽しむことにした。大きなニジマスがライズする様子や、魚をかける人、やりとりの末に痛恨のフックアウトしている釣り人の姿を見ながら、自分が釣りしているように一喜一憂する、ゆとりのある時間を過ごすことができた。