■コツ2・テントの入口を少し開けておくべし

入口を開けたら数回はためかせて、あらかじめ空気を入れておくとよい

 テントのスリーブにポールを通すまではすんなりと進むだろう。テント設営で苦戦するのがここから。ポールを持ってテントを立ち上げるときだ。特に1人での設営は、挿し込んだはずのエンドピンが外れるなどして手間取りやすい。

 テントを立ち上げやすくする方法が、テントの入口を開けておくことだ。入口から空気が入り込み、テントが膨らんで立ち上がりやすくなる。

1本目のポールをエンドピンにはめるときに最も力が必要

 ちなみに、ポールの1本目を押し込むときはテントを立ち上げず、地面上でポールを押し込んでエンドピンに差し込む。この時点で片方のポールが半円を描いている状態に。続いて2本目のポールを押し込むときに、両方のポールを持つようにしてテントを立ち上げると設営しやすい。

■コツ3・ペグは対角で打っていくべし

テントの四隅をとめてからほかのループ箇所をとめよう

 ペグダウンをしてテントを固定するわけだが、テントの周囲をまわるようにしてペグを打ちがちだ。するとテントの片側にテンションがかかり、テントのバランスが悪くなってしまう。テンションがかからない側のペグが抜けやすくなり、安全性が損なわれることに。これを防止するために、ペグは対角を意識して打とう。

 風上に近い方を一番目にペグダウンし、次にその対角に打つ。続いて隣をとめたら、その対角をまたとめる。

 立ち上げるときに開けておいたテント入口は、そのままペグダウンすると入口が閉まらなくなる場合があるので、閉めてからペグダウンしよう。

■風向きや水はけにも注意して安全なテント設営を

 テントは正確に張ることでその機能を最大限に発揮し、安全に設営ができる。水はけの悪い場所や風の吹き抜ける高台を避け、安全に素早くテントを張って、キャンプを満喫しよう。