■その3 焚き火が上手くいかない

 焚き火の火付けに必要な道具や方法も事前に確認しておこう。焚き火は風や薪の状態に影響を受けやすく、着火剤があっても火が育たず長持ちしないことも。火を長持ちさせるコツは薪の状態と組み方。空気が入りやすくるするために、薪同士が重ならないよう立体的に組み上げると簡単に着火させることができるので、覚えておくと安心だ。

 また、火の粉が飛ぶと服の素材によっては燃え広がってしまう可能性もあるため、燃えやすい化学繊維の服はできるだけ避け、防炎素材の服で焚き火を楽しもう。

キャンプの夜は、焚き火を囲んで火を見ているだけで落ち着く

■その4 夜中まで大騒ぎ

 夜中の音楽や笑い声は、想像以上に響く。自分では大声で話してるつもりはなくても、盛り上がるとついつい声が大きくなりがちに。音には細心の注意を払おう。キャンプ場によっては消灯時間が決められているため、事前に確認が必要だ。

 最近は静かな夜の時間を楽しむソロキャンパーも多く、騒音などでキャンパー同士のトラブルにならないよう最低限のマナーは守りたい。

■その5 寒すぎて寝られない

 キャンプビギナーが特に辛いのは寒さ。山の天気は変わりやすく、雨が降ると一気に体感温度が下がる。夜に焚き火をして暖まったとしても、朝の冷え込みでなかなか寝れなかったというのもよく聞く話だ。特に子どもの防寒対策は念入りにしておこう。アウターはもちろん、冷え性の人は防寒系インナーやホッカイロ、湯たんぽの準備もしておくと安心だ。

 あらかじめ100%の準備をしても、キャンプでの失敗は誰もが経験するもの。しかし日常の快適な暮らしから離れ、予想通りにいかないことを楽しむこともキャンプの醍醐味の一つ。時間が経つと、失敗が良い思い出にもなる。

 事前準備を済ませたら、当日はあれやこれや試行錯誤しながら有意義なキャンプ時間を楽しもう。