山や海に生息する蚊は、家の近所に住むやつらよりも確実にたくましいような気がする。シャツやパンツの薄い布一枚くらいなら、お構いなしでぶち抜いてくる。
焚き火の周りにいるうちは、煙があるからか虫たちは大人しいが、就寝時にテントの中に連れ込んでしまおうものなら最悪。一晩中、奴らの羽音とかゆみに悩まされることになる。
山や沢での虫対策としては、ハッカスプレーや蚊取り線香が昔から使われてきた。個人的には、それらに加えて、ここ数年で一気に市民権を得たワンプッシュタイプの虫よけをかなり重宝している。テント内はもちろん、オープンエアでも座るところの周り数カ所に吹きかけておくと、長時間効果を発揮してくれる。
虫除けスプレーや蚊取り線香と併せて、通販サイトで簡単に手に入るステロイド配合の強力なかゆみ止めも用意しておくと安心。当然ではあるが、長袖長ズボン+首に手拭いを巻くなど、極力肌の露出を減らすことも大切だ。
かゆみで眠りが浅くなってしまうと、翌日の行動にも影響が出る。睡眠の質の低下は、行動時の集中力の持続性にてきめんに表れるので、虫対策こそが無人地帯の旅の成否を握る重要なファクターと言っても過言ではない。
ある研究によると、酒飲みと足が臭い人は特に虫に刺されやすいらしい。自覚症状がある方は対策を万全に。
ちなみに、私はとても刺されやすいのだけれど、なにか?