登山やキャンプなど、アウトドア活動を続けていくと気になるアイテムの一つがナイフです。特にここ数年はキャンプやブッシュクラフトブームがあり、近年まれに見るナイフ人気。昭和生まれのランボー世代としては、大型ナイフがすべて「登山ナイフ」と呼ばれていて、登山用品店にずらりと並ぶナイフを見に行っていた少年時代が懐かしい。あの頃とは店先に並ぶナイフは様変わりし、新定番も増えてきたので、ここでまとめて紹介したいと思います。

■大定番スウェーデンのモーラナイフ「コンパニオン」

キャンプ新定番の代表はスウェーデンのモーラナイフ

 まず大定番といえば、スウェーデンのモーラナイフ「コンパニオン」です。機械で型抜きされたブレードに、樹脂ハンドルとシース(さや)の組み合わせ。日本では馴染みの少ない「スカンジグラインド」を採用した低価格ナイフ。そこそこ良い12C27ステンレスを使用したモデルでも、値段は2000円ほど! 人気なのも納得のバランスです。

 スカンジグラインドがどのような形状かを身近な道具で表現すると、彫刻刀に近い。しのぎ筋から刃先まで、ほぼ一直線で木が削りやすい形状です。彫刻刀同様、木工作業は得意ですが、それ以外の作業は得意不得意が分かれます。ただ同じモーラナイフのカンスボルは先端部分は薄く包丁のように、根本はスカンジで彫刻刀のように仕上げてあり、1本で2通りの使い方ができます。
※写真はハンドル部分にメタルマッチが内蔵された「モーラ スパーク」