■いよいよ実験開始、気温マイナス4℃の実録レポート

シェルター内部はピカピカ。何やら近未来的な空間だ

 いよいよ実験を開始。シェルター内部の温度変化の記録と、熟睡の度合いを体感レポートする。この日から翌朝にかけての予報最低気温はマイナス4℃。

 午後10時47分の車外気温はマイナス1℃、車内温度は0.4℃。十分すぎるほどに寒い。シェルター内部は直方体の空間で、高さが70cmあるおかげで閉塞感はない。ランタンを吊り下げて点灯すると、アルミがピカピカ反射して目にうるさい。何だか近未来的な光景だ。早めに消灯して眠りたいところだが、内部の温度変化を記録するためしばらく起きていた。

寝袋はあらかじめ二重にした

 ちなみに使用した寝袋は使用下限温度がマイナス15℃の人工羽毛タイプのものだが、「快適温度」ではないのでこれ1枚では寒さに耐えられないことはわかっていた。そのため事前にインナーシュラフで二重構造にしておいた。

●シェルター内の温度は9℃まで上昇、約5時間の熟睡

シェルター内部温度は約1時間で9℃に上昇

 シェルターに入った直後から内部の温度が上昇し始めた。熱源が人体のみのため、それほど期待はしていなかったが、1時間ほどで9℃まで上昇した。そこまで快適な温度ではないが、それなりに断熱効果があったといえるだろう。

 そこから先は変化しそうになかったので記録を諦めて眠った。結果、途中で目覚めることもなく、午前4時半ごろ尿意によって眠りから覚めたが、その時のシェルター内温度はマイナス0.2℃であった。

朝4時半に目覚めるとシェルター内部の温度はマイナス0.2℃

 この時の外気温はマイナス4℃で、さすがにここまで寒いと車内シェルター内の温度も下がるようだ。尿意さえなければもう少し眠れたと思うが、我慢できなくなり、起きるついでに実験を終了、撤収した。

■やってみてわかった限界とメリット

自作シェルターは畳むとコンパクトになる

 外気温0℃ぐらいであればおそらくギリギリ耐えられそうだが、マイナス4℃以下だとやや厳しい。早朝の放射冷却により体感温度が低くなった影響もあったかもしれない。

 アルミで覆われた空間のせいか、スマホの電波もやや弱くなった。また、閉所恐怖症の人にはちょっと向かないかもしれないが、筆者の場合、高さ70cmもあれば閉塞感がなく、むしろちょうどよい空間に包まれる安心感があった。

 素材に厚みがあるので「エマージェンシーシェルター」のようなシャカシャカ音はせず、結露もまったくなかった。

 最大のメリットは丸めたり畳んだりするとコンパクトになり、収納が楽なことと、軽量で片手でも持ち運べることだ。これなら車の荷室や天井収納にしまうことも容易だ。

 シェルター作成には少し手間と時間が必要だが、一度完成すれば再利用は可能だ。

●改善すべき点

 今回は高価なポータブル電源と暖房器具、FFヒーターがなくとも、工夫次第で極寒の夜を安全・快適に過ごせることを目指したのだが、少し思惑と違った。

 氷点下で車内環境を快適にするには、素材をもっと厚めのものにして、なおかつ気密性を上げる必要がある。しかし、密閉しすぎてもよくないので、ある程度の通気は必要である。

 また出入口のシートを4か所マグネットで止めていたが、どうしても下の隙間から冷気が入り込むので、出入口を小さくするか、逆に下から持ち上げて上で止めるように構造を変更するとよいかもしれない。

 また設置のたびに養生テープを大量に使うのは非効率かつ非経済的なので、マグネットテープでシート同士を半自動的に隙間なく結合してもよいのかもしれない。

■寒い時期の非常災害時の緊急避難シェルターになり得るか?

 今回はコスパを重視し、できるだけ安価な寒さ解決法を目指してみた。実はこの実験は2回行っている。最初の主な反省点が冷気の流入過多だったため、できるだけ隙間がないように調整したが、それでも完全に冷気を遮断できなかった。

 また寒い時期の非常災害時における緊急避難場所として有効か検証してみたが、安全・快適な住環境としてはあと一歩といったところだ。ただ今回気づいたポイントを改善することによって、より理想に近づけるものと確信している。

 

ダニよけアルミ保温シート 90cm×180cm
価格:/220円(税込)
サイズ/90cm×0.15cm×180cm
※この商品は店舗在庫のみ。

商品サイト:https://jp.daisonet.com/products/4550480532332?srsltid=AfmBOoqcHnnR91k6EL7ZpT7fQBiguemRkUutUgtyunRkJaa5mVe28-eZ

※この記事の情報は2026年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。