豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の荒井俊彦さんに「はじめての車中泊」をテーマに、おすすめアイテムを選んでいただきました。

■手軽に短時間でお湯が沸かせる「JETBOIL」

 車中泊でもキャンプでも、飲み物は絶対に欠かせないものです。水ならば、ウォータージャグやペットボトルなどで確保しておけます。夏はクーラーボックスなどに入れておけば、すぐに冷たい飲み物を口にすることができますね。

 でも、温かい飲み物を飲みたいときは、まずお湯を沸かさければなりません。特に、冬から春先のシーズンは、温かい飲み物で身体もホットにしたいものです。

 そのつどお湯を沸かせばいいわけですが、それはそれでけっこう手間で、時間もかかります。事前に多めに沸かして保温しておいたとしても、意外と冷めてしまいがちです。

 「それなら、短時間で手軽に沸かせるアイテムがありますよ」と荒井さんがオススメしてくれたのが、ジェットボイルの「JETBOILフラッシュ」という調理器具です。

すぐにお湯が沸かせるジェットボイルの「JETBOILフラッシュ」

■独自の構造によりたった2分でお湯が沸く

 「JETBOILフラッシュ」は、クッカーとバーナーがセットになっていて、スピーディーに湯沸かしができる製品です。「熱伝導効率がよくなるように一体化されているところが特徴です」(荒井さん)

 一般的にバーナーでお湯を沸かすときは、バーナーのゴトクの上に鍋やヤカンを置いて火をつけますが、 JETBOILでは専用のクッカーとバーナーを直結させていて、さらに、クッカー底面にあるじゃばら状の「フラックスリング」が、熱を逃さずにエネルギー効率を高めているのです。

熱伝導効率を高める「フラックスリング」

 そのため、「本製品では、500mLの水を2分もあれば沸かすことができるんです」(荒井さん)。短時間でお湯が沸かせるため、お湯が必要になったときに車の脇やバックドアの下などでサッと作業ができますね。ちなみに、本製品は1Lサイズですが、満杯にすると吹きこぼれるおそれがあるので、沸かす量は容量の半分程度が目安になっています。

■お湯が沸いたらハンドルを持って注げる

 「JETBOILフラッシュ」 を使うときは、バーナーにガスカートリッジを取り付けて、付属のスタビライザーを使って土台を安定させます。そして、先にクッカーに水を入れてから、バーナーに点火をしてクッカーを装着すればOKです。

 お湯が沸いていくと、クッカー表面のインジケーターの色が変化して知らせてくれます。クッカーの側面は断熱性能が高いので、お湯が沸いたらハンドル部に手を通して注ぐことができます。「クッカーは、お湯が注ぎやすい形状なのも特徴です。ただし、やけどには十分注意して扱ってください」(荒井さん)

ハンドル部に手を通してお湯が注げる

 なお、本製品にはゴトクも付属しているので、単にお湯を沸かすだけではなく、手持ちのフライパンや鍋などを使っての調理も可能です。

付属のゴトクを利用すれば手持ちの鍋も使える