■初の試み! 雪のランウェイを歩く「雪山ファッションショー」
今年、初の試みとして行われたのが「雪山ファッションショー」。会場には雪でランウェイが造設され、最新ウェアがお披露目された。
ランウェイを練り歩き、ポーズを決めるモデルは、ガイドをはじめとするローカルたち。普段から谷川岳の自然にふれあっている方々のためか、着こなしもナチュラルな雰囲気。担当者によるこだわりやポイントの解説もあり、なにより、ギアのお試しと同様、実際の雪山を舞台にしていることから臨場感に溢れた雰囲気は、ショップではわからないライブ感が満載であった。
■群馬の魂「上州八木節」で2日間のフィナーレをかざる
2日間にわたり開催された谷川雪山フェスのフィナーレをかざったのは「桐生八木節まつり」で有名な上州八木節音頭。唄、太鼓、笛、踊りと上州八木節保存会の生演奏によって「水上谷川スキーと登山」「そろいの支度で八木節音頭」と「上毛かるた」が見事に再現された。
来場者のみならず、ガイドやメーカー担当者、スタッフも踊りの輪に加わり、保存会による見本に合わせて皆が笑顔を踊る様子は、熱い上州の魂とピースフルな雰囲気が織り交ざり、名残惜しむようにフィナーレを迎えた。
■近くてよい山だからこその思い
谷川岳ヨッホには、首都圏からのアクセスの良さ、そしてロープウェイ、リフトを利用することで誰もが谷川岳山頂へと続く稜線にアクセスすることができるという利便性の反面、気軽に雪山へと足を踏み入れてしまうという危険性が顕在化していたのも事実。
雪山の魅力をもっと多くの人に知ってほしい、体験してほしいと企画された谷川雪山フェス。楽しさ、魅力と同時に、知っておきたいリスクや身につけておきたい技術や装備。夏山以上に求められる要素は多くなる雪山であるが、意外とこれらを体験する機会が少ないということから、門戸を閉ざすことなく、その機会を作っていくことが必要なのではないかという思いに、地元、みなかみ山岳ガイド協会やギアブランド各社などが賛同し、実現した。
ギア、ガイド、雪崩、警備隊など雪山に関わる専門家が多数集まる「谷川雪山フェス」。アウトドアフィールドにおいて絶対に安全ということはないけれど、こういったイベントを通して、たくさんのギアにふれ、多くの専門家たちとの交流から、より一層、安全への意識や知識が高まっていくのではないか。楽しさを通じて学びも多い谷川雪山フェス、来年もさらにパワーアップしてくれることに期待したい。