■サヨリ乱舞! 予想外の良型14連発
サヨリ釣りでは表層狙いがセオリーだ。しかし、10m先に見える群れは、水面下2mほどとやや深いところを泳いでいる。そこで手持ちの極小の針に小さくちぎったオキアミ、2Bのガン玉と中通しの丸ウキという、極めてシンプルな仕掛けに変更して群れめがけて投入する。
待つこと1秒、2秒…… エサが群れの泳層に届くや否や、手元に「クッ」と特有のアタリが走った。
釣り上げたのは、銀色に輝く30cm超え、まるでサンマか? かと見紛うような良型である。これまでの時間が嘘のようにヒットが連発し、小気味よい引きが次々と手元を震わせた。
エサが尽きる13時までに14匹を釣り上げ、クーラーボックスの中は満員御礼となった。エサ切れによる強制終了すら心地よい。次回の釣行への期待に胸を膨らませつつ、倉橋島の豊かな海の恵みに感謝して波止を後にした。
■帰宅後は鮮度抜群の刺身で舌鼓を打つ! これぞ海釣りの醍醐味
釣りの締めくくりは、自宅の食卓にある。釣れたサヨリは天ぷらなどにするのが定番だが、今回手にしたのは30cm級の良型。上質な脂と強い甘みをダイレクトに味わうため、刺身にした。
釣ったその日に極上の味を堪能できるのは、釣り人の特権だ。手早くさばいてメインディッシュへ。今回はYouTubeを参考に、銀色の皮目を活かして編み込む「鳴門巻き」風の盛り付けに挑戦してみた。美しい見た目もまた、釣魚料理の立派なスパイスである。
また、余った皮は串に巻きつけて焼き上げ、骨は低温の油でじっくりと揚げて骨せんべいに。天ぷらにした身は外がサクサク、中はふんわりとした食感で、上品な甘みが口いっぱいに広がった。
ターゲットに固執せず、海況に合わせて仕掛けを替えたのが功を奏した。倉橋島の海と自身の選択がもたらしたこの体験は、次回の釣行に向けた確かな手応えとなった。
筆者が使用したタックルと道具は以下のとおり。
【使用タックル】
ロッド:投げ竿 20-390
リール:スピニングリール 4000番
ウキ:中通しウキ B
仕掛け:堤防胴突仕掛け7号、カワハギ用仕掛けハゲ針4号、サヨリ針4号
エサ:オキアミ