■愛おしすぎる! ふわふわなワタスゲたち

今年は「ワタスゲ」の当たり年で、田ノ原湿原は一面を優しい綿毛でいっぱいにしていた。一つ一つは小さくて儚げでその姿がまた愛おしい。心にふわっと、あたたかく残る。
毎年訪れているがこんなにもたくさんのワタスゲは初めて見た。いったい、何が違うのだろう? 気温? 雪解けの時期? 植物たちの「仕組み」がそこには確かに息づいている。
■緑に映える鮮やかなレンゲツツジ、リセットの時間へ

一沼や蓮池では、鮮やかな橙赤色のレンゲツツジが視界に飛び込んでくる。白樺や背景の緑とのコントラストが美しく、晴れでも雨でもその美しさは鮮烈な存在感を放つ。鳥たちの声と共に、初夏の高原を賑やかに彩る。
歩くことで自然と同調し、心も体もリラックスする。癒しでもあるが心の「調律」に近い感覚かもしれない。雨でも楽しいのでぜひ訪れてみてほしい。出会えた景色を大切に、立ち止まって眺めてほしい。