国内外の山を歩くことをライフワークとしつつ、広告や雑誌を中心に幅広いメディアで活躍しているフォトグラファー・根本絵梨子。

ニュージーランドで出会ったハイカー 1

 彼女は、2023年末から70日間、1,400kmに渡り、ニュージーランドのロングトレイルを自らの足で歩き続ける旅に出た。旅の間に使ったフィルムの総数は、なんと250本にも及ぶ。この旅の記録を展示する写真展、「Tramping Te Araroa and more!」が6月13日から開催される。

■ニュージーランドの自然やロングトレイルの空気感を感じられる展示

ニュージーランドで出会った景色 1

 展示されるのは、旅の途上で出会ったたくさんのハイカーや一緒に歩き続けた仲間たちの人物写真、歩き続けた先に見た壮大な風景写真など。

  会期中はゲストを招いてのトークイベントも開催され、ニュージーランドの自然やロングトレイルの空気感を感じられる展示となっている。また、17日には1日限定の写真館を開き、本人が家族写真やポートレイトを撮影する(予約制)。

ニュージーランドで出会ったハイカー 2

  以下は、開催にあたり本人からのメッセージ。

 

 「ニュージーランドでは、泊まりがけのハイキングのことを“トランピング”と呼ぶ。道なき道を歩くことが多いからだろう。

  ニュージーランドのロングトレイル、テアラロアを約1,400km歩き、その後1か月、いろいろな山を歩いた。1週間分の食料と、たくさんのフィルムを詰め込んだ約20kgのバックパックを背負い、ただただ歩けるだけ歩く毎日。傷だらけで日焼けで真っ黒な脚。数え切れないほどの川を渡り、乾くことのない靴。膝まで埋まる泥の中を歩いた2日間。スマホより大事な山小屋のノートや枝や石。愛おしい記憶は美しい景だけではなかった。

ニュージーランドで出会ったハイカー 3

  私が持っているものは自分の体と、バックパックと仲間だけになった。着替えさえ要らなくなり手放した。水の音、風の匂い、雲の動き。大切なものは目に見えるもの、手に届くもの。それだけで十分。歩いて生きて写真を撮る、それだけになった私はとても幸せだった」

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<開催概要>

根本絵梨子 写真展

【Tramping Te Araroa and more!】

最寄り駅は東急田園都市線の駒沢大学駅

開催日程:6月13日(金)~ 22日(日)
会場:e2 gallery 東京都世田谷区駒沢4丁目14-13 2F
営業時間 :13:00〜19:00(平日)、10:00〜18:00(土日祝)

*詳細はこちら

14日のトークイベントは予約制

14日(土)Talk Show 18:00〜 (ゲスト Hiker's depot 勝俣隆)
17日(火)Close(撮影会開催)
22日(日)Closing Party

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