春の陽気に包まれ、一気に季節が進もうとしている3月。まだまだシーズンは終わらない。春は雪こそ水分を含んだ春雪がメインとなるが、晴天率が高まり、暖かい気温の中滑る爽快感はこの季節にしか味わえない。スキーヤー、スノーボーダーの中には、春を待ちわびている人たちも多いはずだ。今回はそんな春にウィンタースポーツを楽しみたい人におすすめの富良野スキー場を紹介する。

 北海道のちょうど真ん中に位置する富良野市にある大型スキーリゾートで、新千歳空港、旭川空港と2つの空港からアクセスできるのが特徴。旭川空港からは車で約60分程度なので、例えば午前中に空港に降り立ち、レンタカーを借りてスキー場を訪れてから旭山動物園に向かうなんてことも可能だ。

 またスキー場下のホテル「新富良野プリンスホテル」敷地内には幻想的な小さな工芸村「ニングルテラス」があり、約15棟の小さな小屋では自然をモチーフにした木材製品、革製品などが楽しめる。

 今回は、春でも北海道の大自然が楽しめる富良野スキー場の富良野ZONE、北の峰ZONEのおすすめコースを5つ紹介する。ぜひ訪れた際の参考にしてほしい。

■初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースレイアウトが魅力の富良野スキー場

全28コースが楽しめる富良野スキー場。富良野ZONEと北の峰ZONEに分かれ、2つのエリアは連絡コースとリフトで行き来できる(画像提供:富良野スキー場)

 富良野スキー場には、富良野ZONE、北の峰ZONEの2つのエリア合わせて全28コースが広がる。2025年スプリングシーズンも、富良野ZONEが5月6日、北の峰ZONEが3月23日まで楽しめる(3月23日現在の情報。変更の場合あり)ので、ぜひ変化に富んだ多彩なコースを楽しんでほしい。

 富良野スキー場といえば、富良野ZONEの山麓から頂上までの2,330mを結ぶ「富良野ロープウェー」。101人乗りで、全面ガラス張りとなっており、晴れた日には富良野市街や遠くには十勝岳といった北海道を代表する山々を眺めることができる。

 全28コースは初級40%、中級40%、上級20%の設定となっており、家族で訪れてもみんなで楽しめる。ただし、北の峰ZONE山頂からは初心者向けコースがないため、北の峰ゴンドラに乗車する際は注意が必要だ。

■おすすめコース1 コース幅が広く気持ちいいクルージングが楽しめる「B1コース」

コース幅が広く、ファミリーで楽しめる「B1コース」

 家族みんなで長い距離のクルージングを楽しみたいなら富良野ZONE「B1コース」がおすすめ。平均斜度12度と、初心者でも安心して滑ることができ、コース幅も広いので練習にも最適だ。コース全長は1,410mで一気に滑り降りれば、大満足の一本になること間違いなし。眼下には北海道ならではの広い平野が広がり、晴れた日には最高の気分を味わえること間違いなしだ。

■おすすめコース2 富良野スキー場最上部!  眺めも最高の「E2コース」

最大斜度31度の富良野スキー場最上部にある「E2コース」。右側にはコブ斜面が広がる

 標高1,074m、富良野スキー場最上部となる場所にある中級斜面「E2コース」の売りは、眼下に広がる景色。富良野市内が一望でき、広大な大地を存分に堪能できる。コースも最大斜度31度となかなかテクニカル。スキーヤー、スノーボーダーの腕試しにはもってこいだ。上部から見て右側にはコブ斜面が広がっており、練習にも最適だ。下部にはダウンヒル第3ロマンスリフトがあるので、何度も繰り返し滑ることもできる。

 標高が高いため、春でも午前中の早い時間帯であればよい条件で滑ることができるので、朝イチで直行するのもいいだろう。