■古民家を自分で改築して住みたい。庭付きがいいし、畑もやりたい方へ
「古民家をリフォームして住みたい」
そんなイメージを持たれている方も多いかと思います。移住前に自分で改修して、理想の暮らしをするのも、ひとつの選択肢でしょう。
うちが選んだ物件は、古民家ではあるけれど以前住んでいた方が何度かリフォームをして、昭和風の改修がされた家でした。さらに引っ越し前に、賃貸物件でかつ地元の業者を使う改修に限るという移住促進の補助金を利用し、リビングの床の張り替えとついでに囲炉裏を付けてもらい、水周りの床の張り替えなどもしてもらいました。
囲炉裏は移住当初は使っていましたが、室内犬を飼ったり、子どもが生まれてからはあまり使わなくなりました。最近は子どもも大きくなり、そろそろ自然体験的に子どもと囲炉裏の火を触っても良いかなと思っているところです。
キッチンは、前の借主さんの時にもともと土間だったところの床を上げて、昭和風のキッチンにしています。今後、薪ストーブをつけるために土間に戻したいと思ってます。
僕の経験から言えば、リフォームをするならば引っ越し前は最低限にして、あとは住みながらライフスタイルの変化に合わせてするのが良いと思います。
また、庭付き物件も憧れますよね。移住前のイメージでは、庭にイスとテーブルを置いて……と、ゆったりスペースに使いたいと考えていても、なかなか理想通りにはいかないものです。しかし、生活や仕事に必要な道具が増えると物置き場所に困るので、余白スペースを持っておく意味でも、庭付きの田舎物件はおすすめです。
畑をするのであれば、毎日目が届く家の目の前で家庭菜園をするのがいいでしょう。離れたところに畑がある場合、意外と目が届かないので、世話を忘れてしまいがちになります。離れた畑は、よほど畑をやりたい方以外にはおすすめしません。無理なくできる家庭菜園から始めることをおすすめします。
■自分の理想のライフスタイルをイメージすること
移住先での家探しは、自分の理想のライフスタイルをイメージしながら選び、ライフスタイルの変化に合わせて必要な部分を改修していくのが良いのではないでしょうか。そのあたりに気をつけつつ、検討している物件周辺を歩いてみて、ご近所さんと話しながら移住前に風土や地域の情報を得ながら、そこに住むイメージを膨らませると良いでしょう。
また、地域によっては移住促進の一環として、1年ほど仮住まいできる物件を紹介してくれるところもあります。この制度を利用して、ゆっくりと物件を探しつつ、本格移住のイメージの解像度を上げてみるのも良いのではないでしょうか。