■小豆島の観光スポットとフェリーなどのアクセス方法
そんな寒霞渓がある小豆島だが、島へのアクセスは、本州からは神戸や姫路、岡山から、四国からは高松からフェリーを使うことになる。そのため、関西圏に住む人は本州から、関東圏に住んでいる人は飛行機で香川県に入り、そこからフェリーで向かうのがおすすめだ。
フェリーを利用して土庄港や福田港、坂出港についてから寒霞渓までは、島内を車で30分から50分ほど。マイカーやレンタカーで訪れる場合は、筆者のようにロープウェイ麓駅のこううん駅(紅雲亭)の駐車場を利用できる。
車の他にも、路線バスやタクシー、島巡り観光バスなど、交通の便は充実している。道中はまるでジブリの『もののけ姫』に登場する森の中を進んでいくかのようで、寒霞渓までの道のりでさえも楽しめる。
また、小豆島は他にも多くの観光スポットがあることで有名だ。国内のオリーブ発祥の地として有名な「オリーブ公園」や潮の満ち引きによって道が現れる「エンジェルロード」など、全国的にも有名な観光スポットの他に、最近は「瀬戸内国際芸術祭」によるアートも楽しめる島ということで多くの観光客が訪れている。
その中でもやはり絶景といえば、今回紹介した寒霞渓で、観光ツアーのほとんどは寒霞渓を含めたプランばかり。先述したように、寒霞渓自体は2時間ほどで登山を楽しめるため、ハイキングや景色を楽しんだ後は、他の観光スポットを巡ることができるのも、おすすめできるポイントだ。
なお、歩きやすい道が整備されているとはいえ、一帯は長年の風雨が岩々を侵食してきた場所。ときに厳しい自然環境となることも忘れないようにしたい。飲み物や防寒着、雨具や緊急時の連絡方法など、登山に必要なものはしっかり準備したうえで登るようにしよう。
ぜひ、これからの季節にピッタリな、紅葉と奇岩が織りなす絶景の寒霞渓を訪れてみてほしい。