■ケルンを越えて八方池へ。振り返れば絶景!
木道コースと尾根コースは途中から合流し、八方池まで続いている。登山道はしっかりとわかるようになっているので道迷いなどの心配はないが、八方池までは目印となるいくつもの「ケルン」がある。雪が積もり、登山道がわからなくなった時でも道標になるように作られたケルン。人工的な建造物ではあるが、筆者にとっては山ならではの好みの光景だ。
登山道が合流してからはゴロゴロとした岩が多く、勾配も急になる区間なので、息も上がりやすくなる。意識的にペースを落とし、ゆっくりと歩くようにしたい。
登山道を見上げれば白馬三山、五竜岳(ごりゅうだけ)、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)が望め、振り返れば雲海の絶景が広がっているので、眺望を楽しみながら登ろう。
紅葉のシーズンとなると、景色だけでなく、登山道の植物や木々が色づくのを楽しみながら歩くことができ、これからの時期におすすめだ。
■木道を下り、ゴールの八方池へ!
八方池山荘から約1時間、八方池へと繋がる木道が見えてくる。この木道の先が目的地の八方池だ。この日、八方池の水面には白馬三山がきれいに映り込んでいた。これは晴天・無風のときに見られる、八方池ならではの特別な光景だ。
そのうえ早朝だったためか人が少なく、人気の場所にもかかわらず、存分に美しい景色を楽しめた。八方池にはベンチが設置されているので、休憩しながら景色を満喫しよう。
夏山の季節が終わると北アルプスでは急ぎ足で秋がやってくる。下界ではまだ暑い日もあるが、標高2,000mを超えた八方池は驚くほど気温が低いこともあるので、防寒対策はしっかりとして出かけてほしい。
●【MAP】黒菱平駐車場
〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城4482
〈黒菱平駐車場へのアクセス〉
長野自動車道・安曇野ICから北アルプスパノラマロード、県道306号線経由で約1時間30分(60.2km)