夏の車中泊で最も頭を悩ませるのが暑さ対策だ。短時間の停車であれば、エンジンをかけたまま冷房をつけておけるが、夜間に駐車するときは周囲への迷惑や環境への影響を考え、アイドリングはNGだ。そこで、今回は、夏の車中泊をより楽しむための暑さ対策について、3つ紹介する。

■車中泊「暑さ対策」その1 手軽に用意できる保冷剤

保冷剤は冷やすだけでも体の熱を取る効果が期待できる

 車中泊に向けてクーラーボックスや車載冷蔵庫を持って行く人も多いのではないだろうか。その際に、暑さ対策として手軽に用意できるのが保冷剤だ。

 通常は凍らせて使用するが、冷やしておいただけの状態でも体温を下げる効果はある。筆者は暑くて寝付けなかったときに、冷やした保冷剤を首元や脇などにあててみたところ、すぐに入眠できた。

 大きさや形状はさまざまだ。用途にあったものを交互に使用できるよういくつか揃えておくとよいだろう。またクーラーボックスや冷蔵庫がなくても28℃以下の環境下であれば、自然凍結する保冷剤なども販売されているので、検討してみてはいかがだろうか。

■車中泊「暑さ対策」その2 車内の空気を循環!  小型扇風機

小型扇風機で車内に空気の流れをつくる

 車内は空気が流れにくく熱がこもりやすい。そこで役立つのが小型扇風機だ。扇風機を自分に向けるのもよいが、おすすめは車内に向けて空気を循環させるように使用する方法。そうすると空気が回り、車内のむわっとした感じが緩和され、体に触れる空気の温度も多少下がる。可能ならば空気循環用と自分に向ける用と、2台持ちがよいだろう。

 商品仕様はさまざまだが、卓上・吊下・壁掛けの3WAYに対応している商品だと好きな場所・角度で使用できる点がおすすめだ。また、充電式のタイプであればモバイルバッテリーがあるとさらに長時間の利用が可能になるので、夜間も扇風機をつけたまま寝ることができる。