夏本番を前に、山登りの計画を温めている方も多いのではないでしょうか。じつは、今シーズンは大雨などの影響で、北アルプスをはじめとする主要山域で通行止めや登山道の閉鎖が相次いでいます。目的地によっては、大きな迂回が必要で想定以上に時間がかかったり、そもそもアクセス自体ができないエリアもあり、注意が必要です。

 そこで7月の連休を前に、自治体や山小屋で発表されている主な通行止め情報をまとめてみました。ぜひ、出発前に確認してみてください。あなたの山行計画は大丈夫?

■北アルプスの玄関口「上高地」周辺の遊歩道に通行止め多数

明神館より奥に位置する各山小屋の物資輸送にも影響を与えている

 7月頭の大雨で木道や橋が流され、現在も各所で影響が残っている。

 大きなものは、六百沢(上高地と明神館の間)の土砂崩れにより、梓川左岸の登山道が通行止め。その他にも、一部遊歩道も通行止めの状態が続いています。大正池〜田代湿原間の自然研究路も通行止めになっていたが、現在は復旧して通行可。

 最新の状況は、「一般財団法人 自然公園財団のHP」から確認したい。

 また、同じ大雨の影響で、横尾〜槍沢間の登山道が流され、一部通行不可となっている。現在は、今週末の通行再開を目指して、迂回路を造成中。ただし、あくまで仮復旧のため、悪天寺などに再度通行止めになるリスクはあるとのこと。

 通行可能になった場合は、「槍ヶ岳山荘グループのHP」に詳細情報が掲載される予定。

■白馬岳「白馬大雪渓ルート」が通行止め

 多数のクレバスが発生しており、崩落の危険性があるため、ルートが確保されるまでの間は通行止めが続く。現時点でルート確保の目処は立っておらず、白馬岳を目指す方は白馬鑓温泉ルート、栂池ルートなどを利用すること。

 雪渓の最新状況は、「白馬村のHP」から確認できる。

■木曽駒ヶ岳「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ」が運休中

千畳敷はちょうど花がきれいになり始める時期だ。20日の運行再開を目指して復旧作業中

 土砂崩れにより、県道駒ヶ岳公園線が通行止め。道路が復旧するまでの間、駒ヶ岳ロープウェイは運休する。

 通行止め解除時期は天候などで前後する可能性があるが、ロープウェイは7月20日(土)の再開を予定しているとのこと。運休中は、北御所や桂木場などの登山口から木曽駒ヶ岳を目指すことは可能だ。

 運行再開に関する詳報は、「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイのHP」にて。