夏の猛暑に続き、11月に入っても夏日となるような暖かい日が続いていました。それでも、ようやく冷え込んできましたね。秋になると本州の多くの一般河川での釣りが禁漁になります。それと入れ替わるタイミングで増えているのが、河川の特定の区間に設けられた“冬季釣り場”です。

 群馬県上野村を流れる神流川。美しく澄んだ流れに濃い魚影、さらにニジマスの中でもアグレッシブな引きをみせるハコスチを釣ることができる「冬季ハコスチ釣り場」ヘ行ってきました。

■「関東一の清流」神流川 上野村の冬季キャッチ&リリース区間

賑わう釣り場ですが、範囲が広いのでのびのびと釣りができます。開けているのでフライフィッシングにももってこい

 神流川は利根川水系に属する一級河川で、群馬県南西端の上野村にある三国山に端を発する、全長87kmあまりの川です。民家の裏を流れるような里川の雰囲気と、深い谷間に刻まれた山岳渓流の顔を合わせもつ清流です。上流部を管轄するのは上野村漁業協同組合(漁協)。濃い魚影はもちろん、釣り人に寄り添った運営が好評で、SNS等を通じての情報発信も頻繁に行われており人気のフィールドとなっています。

 一般渓流は禁漁となっていますが、10月〜2月の間、キャッチ&リリースの“冬季ハコスチ釣り場”として営業しています。漁協の事務所がある川の駅の裏をメインステージとして、その上流と下流、約1.5kmの間が釣り場です。

 ハコスチとは、遊漁用に水産試験場が開発したニジマス(レインボートラウト)です。野性味が強いスチールヘッド系ニジマスと、群馬県のみが保有する飼育しやすい箱島系ニジマスを交配したもの。スチールヘッド系の特徴を引き継いだ“引き”の強さと箱島系の姿形の美しさ両方を持つ魚です。群馬県が「ハコスチ」として商標登録しています。

※キャッチアンドリリースや魚の取り扱いについては、上野村漁協のウェブサイトを参照のこと。火曜定休となるので要注意!

上野村漁業協同組合(冬期ハコスチ釣り場)