■迫力の火口歩き! 三原山トレッキングスタート

三原山山頂口から20分程進むと広大な高原が見渡せる(撮影:酒井 天里)

 新火口展望台から5分程進んだ「三原山山頂口」から、舗装された山頂遊歩道で三原山山頂を目指す。急勾配の道を20分程行くと、広大な高原が見渡せる場所に出た。

三原神社の鳥居。鳥居越しに富士山を望める(撮影:酒井 天里)

 さらに20分程で山頂に到着だ。山頂には「三原神社」の鳥居が鎮座しており、鳥居をくぐって少し下に降りると社殿がある。1986年の噴火の際には流れ出た溶岩が社殿の直前で進路を左右に変えたと言われている。

 そして、ここからが本番、お鉢巡りの時間だ。砂利道の「火口一周コース」で2.5㎞の道程を歩けるのだが、想像以上にすばらしい景色が広がっていた。

火口西展望所から見る中央火口(撮影:酒井 天里)
火口一周コースの遊歩道から見る中央火口(撮影:酒井 天里)

 火口一周コースの見所は、大迫力の「中央火口」。直径約300m、深さ約200mある巨大な縦穴だ。実際に目の前にするとあまりの大きさと深さに足がすくむ。1974年に起こった小噴火の前までは、底にマグマが見えたそうだ。

三原山の山肌からは白い煙が上がっている(撮影:酒井 天里)

 今は「噴火警戒レベル1」ということで落ち着いてはいるが、活火山ということを示すようにモクモクと白い煙がいたるところで上がっていた。

※三原山の噴火警戒情報については気象庁のホームページで確認できる。

URL:https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/317.html

遊歩道からは青い海に浮かぶ伊豆諸島(新島・式根島・神津島・利嶋)が見える(撮影:酒井 天里)
火口一周コースから見下ろせる広大な裏砂漠(撮影:酒井 天里)

 遊歩道からは火山の風景だけではなく、広大な海の風景も楽しめて飽きない。山も海も好きな筆者としては1粒で2度おいしいトレッキングだ。

 また、裏砂漠も広大で、日本の風景とは思えない程。雲の影が落ちている様で広大さが伝わるだろうか。

●三原山

住所:〒100-0104 東京都大島町野増