■非現実的な風景が味わえる「吾妻小富士」

 また車に乗り込み、先に進む。今度は遠くに異様な山が見えてくる。「吾妻小富士」だ。筆者が行った時には早朝に雪が降ったらしく、うっすらと白くなった吾妻小富士が紅葉の中に突然姿を現し、表現しようのない美しさであった。

遠くに吾妻小富士が見える(撮影:分銅英雅)

 逆に、道の周囲が草木のない荒涼とした世界になってくる。ここは「狐地獄」と呼ばれる火山ガスが発生する場所だ。できるだけ速やかに通過してしまおう。

荒涼とした火山ガス地帯(撮影:分銅英雅)

 吾妻小富士のある一帯は「浄土平」と呼ばれ、ビジターセンターもある。ここに車を停め、さあ吾妻小富士登山に挑戦だ。といっても、約15分で山頂に行けるので、大したことはない。

吾妻小富士登山口(撮影:分銅英雅)

 この山は摺鉢型をした火山で約40分あれば、火口1周コースを歩ける。時間があれば挑戦してみよう。この日は少し雪が降ったせいか、紅葉の次に雪景色が楽しめてラッキーだった。もちろんここからの眺望も最高でテンションが上がる。

吾妻小富士山頂の景色(撮影:分銅英雅)

【基本情報】
住所:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山(浄土平)
駐車場:浄土平駐車場(有料500円)

【MAP】

 駐車場内にある浄土平ビジターセンターの横には浄土平湿原がある。1周約20分で歩け、木道が設置されているので歩きやすい。さまざまな高山植物が観察できる。湿原の先に吾妻小富士がそびえる姿は圧巻だ。

 吾妻小富士周辺を散策したら、また車に乗り込み、西に向かう。しばらく雪景色が続いたが、じきに美しい紅葉の世界が広がってまたワインディング道路を楽しめた。

雪景色の次はまた紅葉の世界(撮影:分銅英雅)

 磐梯吾妻スカイラインの終点近くに「国見台」という展望台がある。ここは磐梯山を展望でき、紅葉の頃は混みあう場所だ。

曇り空であいにくだった国見台からの展望(撮影:分銅英雅)

【基本情報】
住所:福島県耶麻郡猪苗代町国見台
駐車場:国見台

【MAP】

■タイミングは今! すぐに出かけよう

 磐梯吾妻スカイラインは、福島側から入るといきなりV字型のつばくろ谷が紅葉で染まる姿に圧倒され、次に火山ガスで荒涼とした場所を通過、その後一転して吾妻小富士や浄土平という美しい景色に魅了される。そして、紅葉のワインディング道路を軽快にドライブ。最後は国見台から磐梯山の絶景を眺める。このような変化に富んだ大自然が味わえるのだ。

 ただ、高地であるため紅葉時期は早く、9月下旬〜10月下旬と短いのだ。思い立ったらすぐに出かけよう。感動の連続を味わえること、間違いなしだ。