キャンプ初心者で「ヘッドライト」を使用している人はどれくらいいるだろうか。さまざまなアウトドアサイトで初心者が揃えるべき道具一覧が紹介されているが、ヘッドライトは含まれていないことが多い印象を受ける。

 しかし、キャンプ初心者にとって危険度が増す、夜間に持っておくべきギアこそがヘッドライト。

 本記事では、キャンプの夜間の危険性とともに、なぜ最初にヘッドライトを買うべきなのか、その理由を紹介する。

■危険ポイント1 夜道

ランタンを持っての移動は片手が塞がってしまう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 キャンプ中はテントやタープ下の明るい場所に常にいるわけではなく、夜間のトイレや炊事場などに向かうこともある。最近はランタンやハンドライトのほか、スマホのライトを活用する人も多く見られる。

 しかし、ランタンは周辺を照らすことに適しており、足元を照らすことはできるが、視界の先まで光は届かない。急に目の前にガイロープや枝などが現れると、避けることは難しい。

 ハンドライトやスマホのライトは視界の先を照らすことができるが、片手が塞がるデメリットがある。これに加え、洗い物や着替えを持ったり、雨の日に傘をさしながら歩行すると両手が塞がってしまう。

 キャンプ場は舗装されていない場所がほとんどのため、転倒のリスクを考えると両手が塞がるのは大変危険だ。

■危険ポイント2 片手での作業

夜間の設営や調理は片手では厳しい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 夜間の設営作業や、強風により影響を受けたペグを打ち直す際、片手にランタンを持った状態では効率が悪いだけでなく、ランタンの周囲を照らす特性から、ハンマーを使用する時の視界が逆光により遮られ、怪我をする危険も高い。

 片手での作業には怪我のリスクや、想定以上のタイムロスの恐れがあることを理解しよう。