登山やキャンプなど、アウトドアを日頃から楽しんでいると、突然の豪雨に襲われた経験があるのではないだろうか。

 天気の見極めは難しく、絶好のお出かけ日和に見えても、突然の雷雨に襲われるのはアウトドア好きあるあるだ。しかし、出し抜けの雷雨に見えても、天候が変化する前には必ず前兆がある。

 とはいっても「怪しい天気だ」と気になった際に、引き返すタイミングを見計らうのは難しい…… 今回は、そんなアウトドアでの見極めが難しい、一見普通に見えるが「意味が分かると怖い」要注意の天気を紹介していく。

■近くに落雷と豪雨をもたらす「濃密巻雲(のうみつけんうん)」

通常の巻雲の画像

 画像を見てみると分かる通り、通常の巻雲は空が透けて見えるほど薄い雲だ。しかし、濃密巻雲は通常に比べて、より氷の粒が密集している。

山から空に向けてに分厚く広がる濃密巻雲

 濃密巻雲は、雲が太陽の光を通さないほど分厚く、暗くなる。落雷と強雨をもたらす積乱雲をもとに濃密巻雲が出来るため、避難の開始を知らせる雲でもある。

 この雲を近くで見かけた際には、身の安全のためにも早急に非難するのがおすすめだ。