■キャンプ場や川でのテントサウナ事情

 最近ではテントサウナ持ち込みOKのキャンプ場も増えてきた。その場合、個人利用においては使用場所の許可申請の必要もなく、安心して楽しむことができる(一方で、上記の法整備が進むまでは「テントサウナ禁止」という場所も増えてきている。事前によく調べて出かけること)。

 そんな中で人気なのが、やはり川だ。川は国民の共有財産であり「自由使用」が基本とされている。川原でのBBQや散歩と同じく、特別な許可申請は必要とされていない。もちろん、川に行くために私有地を通るなどの場合の許可は必要となってくるが。

やっぱりなんといっても、自然の中で“ととのう”ことができるのが醍醐味だ!

■でも守るべき基本的なルールがある!

 テントサウナには火事や火傷や一酸化炭素中毒などの危険性があり、自然の中では予期せぬ怪我や水難事故、天候的なリスクなども常に付きまとう。それらをしっかり管理できる人でなければ、川での利用は控えるべき。

 また、当たり前すぎて書きたくもないことだが、ゴミを捨てたり、騒音や迷惑駐車などで地域住民に迷惑をかけるのも絶対にNG。残念なことに、そんな基本的なことすら守れない一部の人たちのせいで、川への侵入の自粛を促す自治体も増えてきている。

 川の利用に許可はいらないとはいえ、自由な分、自己安全と自然保護と地域住民への責任が伴う。ある意味、法では規制できない、「人としての良識」が問われる。

 川でととのいたくば、まずは基本的なマナーをととのえてから行くようにしよう。