自転車を飛行機に積んで持っていくことを「輪行(りんこう)」という。JALやANAなど、日本の航空会社だと非常に丁寧に自転車を扱ってくれて、それでいて追加料金はなし(規定の重さに収まれば)。自転車好きが国内旅行をするならば、これを使わない手はない。

羽田空港(東京)からの飛行機輪行について

 自宅から羽田空港までは、車で運ぶのがベスト。電車で運んでもいいが、朝のラッシュ時間にバッティングしてしまうと、かなり億劫だし、周りに迷惑がかかる。乗り換えによっては、長い階段などを持ち運ばなくてはならないため、肩が激痛で萎える。

 そこで、家が近い方には羽田空港まで自走することもおすすめしている。私の場合、目黒区にある自宅からだいたい余裕を持って1時間半くらい。輪行用の袋に収納して預ける作業を考えると、空港にはだいたい2時間前には到着していたい。

空港へと向かう道も脱出する道も一本のみ

羽田空港へ向かうトンネルは暗い、狭い、空気が悪い、路面が凸凹している。あまりよろしくない自転車環境だが、ここしか道がない

 一つ気をつけなければならないことは、自転車で羽田空港へアクセスするためのルートだ。例えばGoogle mapを使う場合、「車」で検索したルートでは自転車で空港に入ることはできない。必ず「徒歩」か「自転車」で検索した道を使おう。

 空港に至る道はたった一つしかなく、これがとても分かりづらい。途中、環八通りは歩道を走らなくてはならないうえに、長いトンネル内は暗く、狭く、段差もあって、お世辞にも自転車で走りやすい道とは言えない。パニアバッグを使っている場合は、狭い箇所が多いので、なおさら注意したい。

 おすすめできる自転車ルートではないが、まったく改善されないし、どんなにサイクリストが増えたところで、おそらく道が増えることはないだろうから、このルートを覚えて慣れるしかない。

カートを横に置いて、輪行袋へ収納をすれば、自転車を持たずに預けられる