■初の軽アイゼンでスノートレッキングスタート  

ゴンドラを降りてすぐに絶景の雪山が広がるゲレンデコース(撮影:Dois de Nós)

 15分程ゴンドラに乗り、登山口のある「ゴンドラ山頂駅」に到着。スキー場の施設にはレストラン、休憩所、トイレ、コインロッカーが設備されており、こちらで登山の準備をした。

 初めての軽アイゼン装着であったため、事前に家で何度か装着の練習をしていた。しかし、何かと時間がかかってしまった。

 今回の雪山の装備としては、10本爪の軽アンゼンと、スノーバスケットのトレッキングポールを使用した。

 ゴンドラを降りてすぐゲレンデコースだが、登山道のふわふわとした雪と違い、比較的固まった雪。軽アイゼンだと少し滑りやすく、他のスキーヤー、スノーボーダーもいるので注意しながら歩こう。 

 1分も歩かないうちにゲレンデコースを抜け、登山道に到着。初めてアイゼンを使って雪の上を歩くのは、とても気持ちがいい。一面真っ白な全て雪に覆われた木々の中、辺りにはザクザクと雪の上を歩く自分の足音だけが響き、違う世界に入り込んだ感覚だ。

序盤の登山道は急斜面もなく、歩きやすい。アイゼン歩きを練習するには持ってこいの場所だ入笠湿原を抜けるとすぐ山彦荘(撮影:Dois de Nós)
入笠湿原からは広々した開放的な空間になり、ソリ遊びなども楽しめる入笠湿原を抜けるとすぐ山彦荘(撮影:Dois de Nós)

■トイレや山荘の休憩スポットが多数ある登山道

入笠湿原を抜けるとすぐ山彦荘(撮影:Dois de Nós)

 序盤15分は森林地帯だが、途中の入笠湿原からは広々とした開放的な空間となる。入笠湿原を抜けるとすぐ山彦荘があり、付近にトイレもある。山彦荘からさらに15分登るとマナスル山荘があり、ここでもトイレや食事ができる。このようにポイント、ポイントに施設が揃っているのも入笠山が初心者向けとしておすすめできる理由の一つとなっている。

 マナスル山荘を過ぎてから、徐々に傾斜が出てくるが、登山道はしっかり踏み固められており、一歩づつしっかり歩けば滑ることなく、安全に登れる。チェーンスパイクで登ってる登山者も多数見かけた。

マナスル山荘を過ぎると傾斜が出てくるが、軽アイゼンでもサクサク登れる(撮影:Dois de Nós)