神戸三ノ宮フェリーターミナルから香川県高松市高松東港まで1日4往復の便を運行しているジャンボフェリー。片道1000円台で利用できる人気の航路だが、この度2022年10月21日から32年ぶりの新船「あおい」の就航が始まった。

 新船のコンセプトは、瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート。今回はジャンボフェリー鬼リピライターの筆者が、ネットで「うどん持ち込み禁止マーク」が話題となった「あおい」へ早速乗船してきたので体験レポートを紹介する。

■今回の乗船は高松東港深夜1時発

シクラメンが多数あり、お祝いムードが漂っている高松東港
新船「あおい」は徒歩の場合も車両甲板から乗船する

 ジャンボフェリーでは神戸ー高松間の全8便のうち、半分の4便が新船の「あおい」となっている。その中で、高松東港深夜1時発〜神戸三ノ宮フェリーターミナル5時45分着の夜行便を利用した。高松東港へ到着すると、多くのお祝いの花が飾られており、それだけで新船に乗れるという期待感が増す。

 ジャンボフェリーでは新船運行日より、オンライン予約が可能になり、筆者も指定席をネットで事前に予約していた。今回は初めてのネット予約だったため、余裕を持って港へ向かったが、以前みたいに自由席の場所を確保するために並ぶ人も減った印象も感じられた。今後はネット予約をすれば出港の30分前に港へ到着しても大丈夫だろうと思う。

 ネット予約の場合はメールで送られてくるQRコードが乗船券と指定券の役割となるので、乗船の際は携帯電話の充電をしておくことをおすすめする。

高松東港を出港する「あおい」は幻想的だ

■船内は綺麗・快適! 音が静かだ

白を基調に、清潔感の高い船内

 いよいよ、乗船の準備が整ったと放送があり、船内へ向かった。

 第一印象は「音が静かで綺麗!」そして、船内に入るとそこは豪華客船と言ってもいいだろう。中央にはピアノがあり、ゆったりとした船旅を思わせてくれる。

以前の船に比べ、深夜の航海でも静かだ

 正直、フェリーはディーゼルエンジンのため、船によっては音がうるさく、寝付けなかったという経験をした人もいるだろう。それに比べて新船「あおい」は音が静かで快適だ。今回は今まで一番快適に寝れた航海だったと言っても過言ではない。特に、四国へ帰る際は「あおい」ではなく、「こんぴら2」という別の船だったため、新船の音の静かさを改めて実感できた。