■実は停車中に限り消灯ができる場合もある!

 標準装備が義務付けられているオートライトだが、国土交通省の資料によると「※1 走行用前照灯又は前部霧灯を点灯している場合及び自動車が駐停車状態にある場合等を除く。」とのただし書きもあり、停車中に限り消灯できる車両もあるということはあまり知られていない。そこで、メーカーの資料を元に、ライトスイッチにオフがなくても、停車時にヘッドライトを消灯できる車両をいくつかご紹介しよう。紹介する車両は全て現行車種での標準装備となっている。

【三菱デリカD:5】(2020年12月発売以降の車両に適用)
「ライトスイッチを車幅灯の位置へ」→「パーキングブレーキをかける」→ヘッドライト消灯
「ライトスイッチをAUTOの位置へ」→「パーキングブレーキをかけてPレンジに入れる」→「スタートボタンでエンジン再始動」→ヘッドライトと車幅灯を消灯

【日産X-TRAIL】(2020年11月発売以降の車両に適用/2021年10月発売以降の車両から現在の操作法に変更)
「ライトスイッチを中央段のライトマークの位置へ」→「セレクトレバーをPまたはパーキングブレーキをかける」→ヘッドライト消灯
「ライトスイッチをAUTOの位置へ」→「セレクトレバーをPまたはNに入れる」→「キースイッチ(電源ポジション)をOFFにする」→「ブレーキペダルを踏みながらキースイッチをOFFからONにする」→全てのライトが消灯

【トヨタYARIS】(2019年12月発売以降の車両に適用)
「ライトスイッチを最下段の位置で1秒以上保持」→ヘッドライトとスモールランプを消灯

見落としがちだが、暗いサイトではテールランプやナンバー灯もかなり目立つ

■まとめ

 自身の車であればオートライト機能の有無について確認はできると思うが、レンタカーや、家族に車を借りるといった際には、オートライトの有無や消灯方法があるかを事前に確認しておく必要がある。キャンプ場や車中泊の際に思わぬトラブルを招かないように注意したい。

 また、今後新車に買い換えようと考えている方は参考にして欲しい。また、車中泊の場合は、向かいに停めた車がヘッドライトの消灯方法を知らないケースも考えられるので、サンシェードなどを活用して眩しさを防止する対策を用意しておくと安心だ。