■2日目 7時30分頃(残量56%)

夜の9時間で携帯・一眼レフカメラを充電(残量56%)

 9時間半が経過した、翌日7時30分のポータブル電源の残量は56%。携帯1台と一眼レフカメラのフル充電と電気毛布を使用して、34%の電力を使った。

 充電式のLEDライトは、1泊2日だったので充電せずに過ごした。1泊以上のキャンプをする場合は、次の日の夜のためにライトの充電が必要になるため、さらにポータブル電源の残量が減ることが予想される。

■【検証結果】1泊2日のキャンプであれば、500Whのポータブル電源でも過ごせる

 今回の検証では、500Whのポータブル電源でも1泊2日のキャンプを十分に過ごせた。夏のような暑さでもなく、冬ほど寒くない秋のキャンプであったことも要因と考えられる。

 真夏や真冬のキャンプは、気温によって扇風機や電気毛布などの電化製品を長時間使用することもあるだろう。今回のキャンプでは、日中は電気毛布を使わなくても過ごせたが、使用するとなるとさらにポータブル電源の残量は減ることが予想される。

 朝の時点で残量が56%残っていたことを考えると、使用する電化製品にもよるが日中に多少、暖房器具を使用をしても1泊2日のキャンプであれば、500Whのポータブル電源でも過ごせそうだ。

 この結果から、キャンプをする季節と泊数によって、ポータブル電源の必要量が変わる。

 検証した日は1泊2日だったため、LEDライトやアウトドアファンの充電せずに済み、石油ストーブでテント内を温めていたのもあり、電気毛布をあまり使用しなかった。電気を使う暖房器具は電力を多く消費するため、石油ストーブなどの電気を使わない暖房器具があれば、ポータブル電源の容量を多く使わなくて済む。

 2泊以上のキャンプや真夏、真冬でのキャンプをする時や災害が起きた時にも使えることを考えるとポータブル電源はあると便利。今回は、2人キャンプでの検証で500Whの容量の小さいポータブル電源で十分だったが、使用人数や使用家電によって大きめの容量を選ぶと安心だ。

 キャンプ用のポータブル電源の購入を躊躇していた方は、今回の情報を参考に検討してほしい。

 

●AlphaESS MS500(使用したバッテーリー)

価格:59800円(税込)
サイズ(W*D*H):300 ×190 × 227.5 mm
重さ:6.2 kg
容量:500 Wh
定格出力:500 W (瞬間最大1000W)