谷川岳は9月中旬ごろから山は色づき始め、現在、標高1,000〜1,500mあたりが見頃を迎えています。谷川岳ロープウェイに乗れば ”谿紅葉”(たにもみじ・紅葉で彩られた谷風景)の空中散歩を、観光リフトに乗れば天神峠の紅葉を手軽に楽しむことができるのです。都心からのアクセスもよく、テレビでも紹介される谷川岳の紅葉は非常に魅力的だったのでお伝えします。

■ロープウェイ沿いから天神峠の紅葉が見頃 

ロープウェイを降りて見える朝日岳も秋色に染まっていました

 テレビの天気予報で谷川岳が紹介されると「見頃が近づいている」ことに気付かされます。秋の谷川岳ロープウェイは年間で一番人気です。「毎年見に来る」という常連さんのお話によると、朝イチがおすすめだそう。 

 今年は夏の台風の影響で例年よりも一週間ほど紅葉が遅れているような気がします。群馬県の谷川岳も同じで例年よりも1週間遅く天神平が紅葉のピークを迎えています。谷川岳ロープウェイ山麓(標高746m)から天神峠(標高1,502m)が赤色・黄色と鮮やかに色づいています。

濃く、赤く、染まるカエデは今しか見られない

 ロープウェイの山麓付近は緑色も残っていました。今後晴れた日が続けばより深く赤くなっていくのではないでしょうか。

 テレビを見ていると、天気予報などで谷川岳の紅葉が紹介されていました。谷川岳は紅葉の時期は、観光で訪れる人が最も多いと聞いていましたが、私が想像していた以上に多かったですね。

天神峠のリフトにはハロウィン“ぐんまちゃん”が乗車中でした!

 谷川岳は9月中旬ごろに山頂から色づき始め、徐々に下へ下へと山を染めていきます。現在、ロープウェイ沿いが見頃であり、空中から谿紅葉を眺めることができます。 

 リフトに乗って天神峠駅(標高1,502m)へ。峠からは谷川岳の雄大な姿を見ることができる、絶景スポットです。

 峠には天満宮と弁財天が祀られており、手を合わせるのもいいでしょう。「ちょっと歩きたいな」という方は、下りはゲレンデコースを歩いて降りたり、天神尾根の登山道に向かって下山することもできます。登山道に向かう道は岩場の急な下りが続くので、気をつけてくださいね。

■谷川岳の紅葉が美しい理由

天神峠の谷川岳を背にするフォトスポットで撮影

 谷川岳の紅葉は深く色が鮮やかです。なぜなら、紅葉が深く色づくための3つの条件を満たしているからです。紅葉が深く色づくには、以下の3条件が必要です。

・十分な日当たりが得られること(地形的要因と天候的要因)
・適度な水分があること
・夜間の冷え込みがあること

燃えるような紅葉と万太郎山

 谷川岳は群馬側から眺めると、山の斜面が東から南面に広がるため日当たりが良いこと。大きな沢が走っており、水分を得られること。この2点はまず例年変わりません。ここ最近はよく冷え込み、さらに秋晴れが続いたので例年より彩り鮮やかです。ロープウェイの下には田尻沢があり、谿紅葉を彩る要素が揃っているのでした。