2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』では、嵐の松本潤が演じる徳川家康を主人公にその生涯が描かれる。家康公は日本最後の武家政権である江戸幕府を開き、260年も続く天下泰平の礎を築いた。その生涯は静岡県にある駿府城で終わりを迎え、家康公の遺言に従い御遺体は静岡県の久能山に埋葬された。

 久能山東照宮は、全国にある東照宮の中で一番最初に創建された場所であり、家康公は自身の愛した駿河の景色が見渡せる場所に眠っている。

 今回は久能山の麓から1,159段の表参道を登って久能山東照宮を参拝する家康公ゆかりの地巡りの魅力と、ここで楽しめる静岡ならではの絶景とグルメについて紹介しよう。

■1159段の表参道を登って久能山ハイキング

久能山東照宮への参拝口 石鳥居と駿河湾の景色が圧巻

 久能山東照宮へ参拝するには日本平からのロープウェイか、静岡駅からバスに乗り「久能山下」から石段を1159段の表参道を登るコースがある。今回は石鳥居をくぐって石段を登るコースを選び、久能山ハイキングを楽しむことに。

表参道からは駿河湾や伊豆半島、御前崎が一望できる

 石鳥居をくぐって石段を登り始めてすぐ、振り返ると駿河湾の景色が目に飛び込んでくる。また、表参道は標高が上がってくると、駿河湾や伊豆半島、御前崎が見えてくる。家康公の愛したこの静岡らしい景色を眺めながら約20分歩くと、久能山東照宮の一ノ門が見えてくる。

一ノ門から眺める駿河湾 その絶景に思わず足を止めてしまう