スキーやスノーボードなど、冬のアクティビティで有名な北海道の町、ニセコ。しかしニセコには、雪が降る季節以外にもさまざまな楽しみ方があるのをご存知だろうか。

 そのうちの一つが、ニセコのシンボルである羊蹄山登山だ。

 富士山のようなきれいな円錐形が美しい羊蹄山は、「日本百名山」に選ばれた山としても知られる。標高1,898mの成層火山であり、4つのルートから頂上にアプローチできる。

■4つのルートから頂上を目指す

選ぶルートによって見える景色が異なる

 羊蹄山の登山ルートは以下のとおり。

倶知安(くっちゃん)コース:初級者〜中級者向き
真狩(まっかり)コース:初級者向き
京極(きょうごく)コース:中級者〜上級者向き
喜茂別(きもべつ)コース:上級者向き

・倶知安(くっちゃん)コース/往復目安時間:約9時間
羊蹄登山口から頂上へアプローチする倶知安コース。序盤は緩やかな登山道だが、2合目半を過ぎたあたりから傾斜が急になる。8合目からはガレ場が続くので注意したい。

・真狩(まっかり)コース/往復目安時間:約9時間30分
4コースの中で利用者が一番多いのが、羊蹄山自然公園から始まる真狩コース。4合目を過ぎたあたりから傾斜が急になり、ジグザグの道が現れる。天気が良ければ、洞爺湖や駒ヶ岳までを望むことが可能だ。

・京極(きょうごく)コース/往復目安時間:約7時間30分
京極コースは、最も古くから続く登山ルートだ。4合目あたりから傾斜が急になり、7合目からはジグザグ道が始まる。8合目にある観望台からは、札幌近郊の景色が見渡せる。

・喜茂別(きもべつ)コース/往復目安時間:約8時間
喜茂別登山口からスタートする喜茂別コース。4合目付近に沢が崩壊している箇所があるので、足元には十分注意したい。6合目からはジグザグ道が続き、8合目からは足場の悪いガレ場が始まる。