■柔らかく、耐久性の高い「シルナイロン」

薄く、シルクのようにサラサラとした「シルナイロン」(撮影:おかだあきほ

 「シルナイロン」は、ナイロン生地にシリコンを染み込ませた生地。紫外線や湿気に強いシリコンでコーティングすることで、防水性の高い、耐久性の高い生地となっている。薄さや軽さ、柔らかさを活かし、傘やスタッフバッグ、パッカブル仕様のエコバッグなどに使われることが多い。

 ダイニーマ、X-Pacと比べて最も安価で、相場的にはダイニーマの1/3程度の価格となっている。

■アウトドアグッズのハンドメイドに最適なタイベック

「タイベック」は一見繊細な生地に見えるが、防水性、耐久性を兼ね備えている(撮影:おかだあきほ

 「タイベック」は、アメリカ生まれの防水性・透湿性のある高密度ポリエチレン不織布。紙袋のような見た目のタイベック素材カバンは、見たことがある人も多いのではないだろうか。

 ハードタイプとソフトタイプがあり、ハードタイプは主に建材に、ソフトタイプは防護服などに用いられることが多い。アウトドアでは、タープやグランドシートなどに用いられる。比較的安価で手に入れやすい機能素材でもあり、タイベックを使ってアウトドアグッズのハンドメイドに挑戦する人も多い。

 今回は多くのアウトドアブランドが使用している機能素材を紹介した。ギアを選ぶ際には、デザインや使い勝手だけでなく、素材にも注目してみてはいかがだろうか。

 自分のアウトドアスタイルに合ったギアを見つけられるだけでなく、より深くギアを探究できるかもしれない。