日本一売れている軽自動車、ホンダ「N-BOX」。席をフルフラットにすれば、横になっての車中泊も十分可能だ。専用キットでフルフラットな就寝スペースを作ることも可能だが、今回は安価かつ手軽&快適に車中泊で過ごす方法を紹介する。

 夏の車中泊は暑さ対策が必須だが、筆者が考案した、100円ショップで売っているアイテムを活用しエアコンをかけずに快適に寝る方法も紹介する。

 暑さ対策を施しても、熱帯夜など外気温が高くなると熱中症や脱水症状の危険性が高まるため、水分補給をこまめに行い対策をしよう。

■シートアレンジ、キャンプ用アイテムで完全フラットを確保

 N-BOX車中泊でのシートアレンジはいくつかあるが、ここでは助手席を後ろに倒す方法を紹介する。

 ヘッドレストを外し、助手席を一番前までスライドさせてから倒す。なお、後部座席は一番後ろまでスライドさせておこう。これで縦180㎝の就寝スペースが確保できる。

ヘッドレストを外し、助手席を後ろに倒す(撮影:小林 恵)

 シートをスライドさせただけだと凹凸があるため、平坦にする必要がある。座面にクッションを敷く方法もあるが、エアマットを活用すればテントの中と変わらない快適性が得られるのでおすすめ。

 エアマットは使用中のものがあれば流用でよいが、これから購入する場合は厚めのものをおすすめする。今回使用したサイズは長さ191㎝、幅73㎝、厚さ22㎝だ。

エアマットを敷くことで、完全フラットな状態となる(撮影:小林 恵)

 10月頃からGWくらいまでの期間であれば、このまま車中泊できるが、夏場は熱中症や脱水症状にならないよう十分な暑さ対策が必要となる。