乗鞍岳(のりくらだけ)は日本百名山の一つで、北アルプスの南側に位置する剣ヶ峰(けんがみね)を最高峰とする23の峰と7つの湖、8つの平原からなる山である。

 この乗鞍岳の登山は、日本一標高の高い、標高2,702mバスターミナルからアクセスできる。2702m地点から登山を開始するので、最高峰の剣ヶ峰(標高3,026m)まで片道1時間30分ほどで辿り着け、初心者でも日帰りで山頂に立てるのが乗鞍岳登山の魅力。

 今回は、日本一標高の高いバスターミナルからスタートする、乗鞍岳登山で楽しむ絶景や注意点について紹介しよう。

■日本一標高の高いバスターミナルから登山スタート!  2,702mの乗鞍岳の玄関口へ

乗鞍スカイラインに乗って乗鞍岳登山の玄関口へ

 乗鞍岳の玄関口は、乗鞍スカイラインバスに乗って一気に標高2,702m地点まで駆け上がった畳平(たたみだいら)バスターミナルである。

 このバスターミナルは富士登山の玄関口、富士五合目より高い地点にあるので、高山病にならないように到着後はしばらく体を慣らす必要がある。バスターミナルには綺麗なトイレが備えられており、自動販売機やお食事処もあるので、登山の準備をしながら1時間ほど体を慣らしておこう。

 眼前にそびえる乗鞍岳の景色を楽しみながら、ゆっくり焦らず体を高地に慣らしてから登山に挑むのが乗鞍岳登山の鉄則だ。