サイクルコンピューターとは、速度や走行距離を計測する機材。自転車で走る際の必須品ではないが、サイクルコンピューターがあると、自転車に乗る楽しみの幅は間違いなく広がる。

 今回は、速度や走った距離の確認で達成感が生まれ、自転車に乗りたい気持ちを高めてくれるサイクルコンピューターを価格帯別に紹介する。   

■「速度」と「走行距離」でモチベーションアップ

 3000円前後で販売されている入門機では「速度」と「走行距離」といった基本的な情報を表示する。また、雨で故障しないよう防水機能も付いている。 機能が少ない分、シンプルな操作で、取り扱いも簡単だ。動力はボタン電池が主流となっている。

 速度と走行距離は、可視化できなくても走行自体に問題はない。しかし、走った成果の数値化はモチベーション向上に繋がるだろう。

■「ケイデンス」と「心拍計」で効率的なヒルクライム

 1万円台になると、速度と距離を測定することに加えて、「ケイデンス」と「心拍計」が追加される。

 ケイデンスとは、自転車のペダルが1分間に何回転しているかを数値化したもの。これによりギア比を変えるタイミングを正確に掴むことができる。

 また、心拍計はライド中のバロメーターとなる。 例えば、30分のヒルクライムの際に、序盤でハイペースの場合は高い数字となり、可視化することでオーバーペースを未然に防げる。