テントの種類によって特徴が全く違うのをご存じだろうか?  初めてキャンプをする人が最初に悩むのがテント選び。いろいろな種類のテントがたくさん出回っているので、どれを選んだらいいのか分からないと思う。

 そこでキャンプ初心者の最初の難関とも言えるテントの選び方を解説する。今回紹介するのは、①ドームテント  ②ツールームテント  ③ワンポールテント  ④ロッジテント  ⑤ソロテントの5種類。最初のテント選びで悩んでいる人がいたら、ぜひ、参考にしてほしい。

■ドームテント

シンプルなゆえ設営が簡単で初心者から上級者まで人気のドームテント(写真:堀田篤史)

 ドームテントの特徴は、とにかく構造がシンプルで設営が簡単。また、コンパクトに収納できるので、キャンプ初心者向けのテントとして人気が高い。筆者も有名メーカーのドームテントを持っているが、本当に設営は簡単で1人でも15分あればできる。

 特にドームテントがキャンプ初心者から人気なのは、使用人数が1人(ソロ)からファミリーまでと幅広い点にある。なかでも初めてファミリーキャンプをする人々から高い支持を集めている。

■ツールームテント

タープ要らずで広いリビングが魅力的なツールームテント(写真:堀田篤史)

 ドームテントと似ているが、広いリビングスペースを確保しているのがツールームテントの特徴。設営のしやすさ、コンパクトさはドームテントにかなわないものの、快適な広い居住空間をもつ中級者以上向けのテントになる。

 大きなリビングスペースがあるので、タープは不要。寝るときは全ての荷物をテント内に隠すことができるので、防犯上においても安心だ。ツールームテントは大型なので大人数向け。使用人数は4名以上のものが多い。 

■ワンポールテント

非日常的な外観がオシャレなワンポールテント(写真:堀田篤史)

 おしゃれキャンパーに人気のワンポールテント。非現実的な外観が人々を魅了する理由ではないだろうか。ポールが1本なので、とにかく軽量で収納サイズがコンパクトなのが特徴。

 構造もシンプルで設営が簡単なのもワンポールテントが人気を集めている理由だ。設営と撤収が簡単なので、キャンプ初心者におすすめ。使用人数は、1人から大人数でも使用できる大型のものまでと幅広い。構造上、リビングと寝室の境目がないので、テント内は広く使用できるのも魅力だ。

■ロッジ型テント

まるで家のような見た目のかわいらしいロッジ型テント(写真:堀田篤史)

 ロッジ型テントは、販売しているメーカーが限られているので、数は少ないものの人気が高い。1970年代に流行していたテントのデザインを踏襲したものなので、レトロでオシャレな外観。オシャレキャンパーのSNSでもよく見るのがロッジ型テントだ。

 見た目だけでなく、機能も優れているのが特徴。天井が高く、広くて快適な居住空間と設営がとても簡単なのも嬉しい。収容人数は、2人から8人まであり、ラインナップが豊富だ。

■ソロテント

シンプルで使いやすいソロテント(写真:堀田篤史)

 ソロキャンプブームで各社ソロテントのラインナップも増加中。ソロテントでおすすめなのは、ダブルウォール構造。インナーテントとフライシートの2重構造で、暖かいときや荷物を減らしたいときは、フライシートだけでも使用できる。インナーテントを取り付ければ、寒い冬でも使用できるので、オールシーズン対応可能。

■テントの特徴を把握してこそキャンプを制する!

 テントの特徴を理解しておけば、選ぶときに役立つ。テントの選び方として、まず使用人数を把握すること。実際に使用する人数よりも1人分大きいテントだと快適に過ごせるので、選ぶ際の参考にしてもらいたい。

 また、オールシーズン使用できる構造や素材なら季節によってテントを買い増す必要はなくなる。今回紹介したテントの特徴を参考にしてもらい、あなたに合ったテント選びをしてほしい。