北京2022オリンピックで女子カーリング日本代表「ロコ・ソラーレ(吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤澤五月、石崎琴美)」が銀メダルの過去最高成績に輝いた。日本に元気を届けてくれた5人の活躍のおかげで、平昌オリンピックに続いて、再びカーリング人気が沸騰している。

 そんな北京2022オリンピックの結果はもちろん、カーリング人気を特別な気持ちで喜ぶ地域が北海道南富良野町だ。南富良野町は1994年にカーリング振興を図ろうと「空知川スポーツリンクス」をオープンさせ、これまで2006年トリノ五輪、2010年のバンクーバー五輪に出場した目黒萌絵(現姓金村)、06年トリノ五輪の寺田桜子、2018年平昌五輪の山口剛史と、3人もの五輪選手を生んだ。

 現在は11月上旬から3月下旬(毎週火曜日休館)個人であれば280円から利用でき、レンタル用具も揃っているため(ブラシ、スライダー(靴底に取付ける滑りやすい素材)は無料、専用シューズは有料)、愛好者から初心者まで誰もが気軽に楽しめる施設として、愛されている。

 今回はこの施設で選手を育て、オリンピアンを3人輩出した管理人であり、アイスメーカー(リンクを造る人)でもある目黒義重さんにカーリングのリンク作りの目線から、カーリングの魅力を聞いてきた。

■リンクの作り方

フラットなリンク

 目黒「リンクの底には不凍液(ブライン)が流れるマットが設置してあり、冷却装置で冷された不凍液が流れるようになっている。マットに不凍液が流れ込むのを確認できた段階でリンクに水を流し凍らせるのですが、一回で凍らせると膨張してしまうので、何度かに分けて凍らせます。それでもフラットを作るのは難しいもので、一番上の面にお湯を使うことでフラットな面を作ることができます」