2022年2月21日(月) から 23日(水) にかけて、北海道は記録的な大雪に見舞われた。電車、バス、車と交通インフラが完全に麻痺し、各地で吹き溜まりによる車の玉突き事故や立往生が報告された。今回の大雪による惨状を、道内在住ライターがレポートする。

■3日間の降雪量が80cm!  スキー場もクローズに

除雪車が入った後には、家の前に腰高程度の雪が残されていた

 この3日間の北海道での降雪量は多いところ(北海道石狩地方恵庭市)では83cmを記録し、北海道の空の玄関・新千歳空港を擁する、千歳市では積雪量が観測史上最多の114cmとなった。例年であれば、この辺りの地域は降雪量が少なく、雪国北海道の中でも冬も比較的暮らしやすいとされていたため、市民生活に与えたダメージは大きかった。

 2月6日の大雪でも、札幌周辺を中心に全面的な運休となったJR北海道は、今回の大雪では早々に運休を決定。前回、線路上に列車が多数残置され、除雪作業に時間を要し数日間に渡り運休が続いたことから、前もっての運休判断となった。また、新千歳空港でも22日は2018年9月の北海道胆振東部地震以来の全便欠航となり、大雪では初の事態。650人が空港で一夜を明かした。

 いつもであれば降雪の知らせに喜ぶスキー場も今回ばかりは別だった。札幌国際スキー場はスキー場までの道道1号線が24日まで通行止めとなっていることから、21日から25日まで終日営業中止、札幌藻岩山スキー場も21日は終日クローズとなった。