地域振興と観光振興等の観点から導入された地域名表示のナンバープレート、いわゆる「ご当地ナンバー」が続々と増え続けている。

 全国のナンバープレートの地域名134種のなかで、唯一“山の名前”を採用しているのが「富士山」ナンバーだ。言わずと知れた日本一の山だけに、山好きならかなり気になるナンバーだろう。

■手に入れる条件とは?

富士宮市、潤井川越しに見た富士山

 2008年から交付されている「富士山」ナンバーは、なんと静岡県と山梨県の両県で採用されている。複数の都道府県、運輸局をまたいでの同一のナンバーは全国初、唯一の存在だ。

 交付を受ける条件は、車検証に記載の“使用の本拠の位置”、つまり実際に車を使う拠点が以下の住所になっていること(ほとんどの自家用車の場合、実際に車を使用する自宅のある住所になっているだろう。仕事で使用する車であれば、店舗や営業所などのケースも)。

 静岡県側は、富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町。山梨県側は、富士吉田市、富士河口湖町、西桂町、忍野村、 山中湖村、鳴沢村、道志村となっている。いくら憧れても条件を満たさないと手に入れることはできない。

■当然一番人気は……

リアルで出会えた!「富士山ナンバー」3776。これが記事を書くきっかけとなった

 希望ナンバー制度を利用すると選べるのが4桁の数字だ。当然ながら……、日本最高峰である富士山の標高3,776mから“3776”が一番人気らしい。

 山好きが多い筆者の周りには、ナンバープレートの4桁を好きな山の標高にしている友人がかなりいる。だが、“富士山”と“3776”の組み合わせは、他では真似できない最高のコンビネーションではないだろうか。

 ちなみに、「富士山(223)」「富士五湖(2255)」「富士山麓(2236)」も人気の数字だという。

■静岡と山梨で図柄が違う!

 地方版図柄入りナンバープレートは、“走る広告塔”として2018年より交付を開始した。ナンバープレートのベースに地域性のある図柄が配されている。富士山ナンバーの図柄も存在するのだが、同じ富士山ナンバーでも、静岡県と山梨県で図柄が違うのが興味深い!

 静岡は、「美しく雄大な富士と豊かな田園」で、なだらかな富士山のふもとに花や茶畑が広がる田園風景が描かれている。山梨では、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」のひとつから、赤富士が描かれた「凱風快晴」をアレンジした「山梨県版凱風快晴」。それぞれ“お国柄”が現れているようでおもしろい。富士山自体の山容もそれぞれの県から見た特徴(もちろん見る場所でも異なる)が出ているようだ。

 両県ともフルカラー(1000円以上の寄付金が必要)とモノトーンの2パターン用意されている。

※ 出典:国土交通省HPよりhttps://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_000001.html

 ちなみに、「富士山」ナンバーの車に乗る友人は、富山県行くと“二度見”されることがしばしばあるそう。たしかに、「富山」ナンバーとよく似ている……。