■結露を少なくするには

ベンチレーションを開けて、弛みを抑えて設営する

 結露を完全に防ぐことはできないが、結露の発生を抑えるための方法を紹介しよう。翌日に行う乾燥の手間が減るだろう。

●フライシートとインナーシートが接しないようにする

結露が起こる要因は温度差だ。そのため外気に近いフライシートとインナーシートの間に充分な空気の層があることによって、テント内の温度変化が少ないため結露しにくくなる。テントの幕にテンションをかけて設営しよう。

●風通しを良くする

ベンチレーション(通気口)があるテントなどを利用し、風通しを良くしておく。寝る前に入口を開けて、中に溜まった空気を逃がしてしまうのも効果的。テント内は当然冷えるため、防寒対策を行ってから実施しよう。

■乾燥させるための便利アイテム

便利なアイテムがあれば、乾燥も簡単だ(画像:サンワダイレクト)

 しっかり対策しても、ある程度の結露は起きてしまうもの。そんな時は便利なアイテムを利用して、乾燥させよう。

●吸水クロスを使う

 吸水クロスを利用し水滴を拭き取る。泥や小枝など、拭き取る際にテントを傷つけそうなものはあらかじめ除去してから行うこと。

●サーキュレーターで風を送る

 電源が確保できるところであればサーキュレーターを利用し、テントの入口を開けて風を送り込んで乾燥させる方法も効果的だ。

●窓用バキュームクリーナーで水滴を除去

 ハンディタイプの窓用バキュームクリーナーを利用する方法もある。サンワサプライの窓用バキュームクリーナー(直販サイトサンワダイレクト限定商品)。モーターの力で吸引し、その水滴はタンクの中に溜まっていくため、手軽に水滴が除去できる。注意点は説明書の使用方法を守ること。モーター音が発生するため、周囲の状況に配慮して行うこと。

 乾燥するための時間を考慮し、チェックアウト時間を遅めにする。湿気の少ない場所に設営するなど、事前の情報確認も重要だ。冬キャンプの悩みである結露だが、しっかりと対策をすれば怖くないだろう。ぜひ、気軽にキャンプに出かけてみてはいかがだろうか。